山の日
今日は山の日。なんだかよく分からない祝日だ。近年になってできた祝日だが、夏休み中なので子どもからするとピンとこないし、盆休みのところも多いだろうから、ありがたみがない。どうせなら「雨の日」でもなんでもいいから、休みのない6月に作ってほしかった。私は木曜日が休みなので今年はなおさらだ。
今日から来週の月曜日までが私の今年の盆休みとなる。といっても、大きく生活が変わるわけでもなく、いつものように朝の散歩。今朝は街中から、いつも仕事に行く時に通る公園の散策路を歩いた。ある家の前庭に植えてあるゴーヤの実がオレンジ色に染まっているのが目を引いた。
公園を歩いていると、なにか静かである。蝉の声がほとんどしない。少し前までは朝の6時頃でもクマゼミがうるさく鳴いていたのだが、今日は少し朝の気温が低いのか、知らぬ間に季節が少しずつ動いているのか。
公園を抜け、田畑の中の道も少し歩く。道の脇に植えてあるイチジクの実が育ってきている。まだまだ緑色をしているのだが、一つの実だけが、茶色みを帯びて色づきかけていた。
貯水池の所にシラサギが2羽。奥にいる鳥の方が小さく見えるが、距離が違うので、同じくらいの大きさかもしれない。どちらもダイサギだろうか。
曽爾へ
山の日だからというわけでもないが、今日は山の方に遠出してみた。久しぶりに曽爾高原あたりを目的地にする。バイクで名阪国道横の側道から福住インターのあたりまで上り、広域農道を通って国道369号線に出て直進。山の方は場所にもよるが、下界より3℃くらい気温が低いので、暑さはかなりましだ。
宇陀市に入って少し走ったあたりで、左手に進むと佛隆寺という表示がある。今まで行ったことがなかったので、今日は寄り道することにする。左に曲がって2㎞ほど走ると小さな駐車場と、横に野菜の無人販売所などがある。
こんな山中にと思うが、平安初期に創建され空海と深いかかわりがある由緒ある寺だ。千年桜と呼ばれる桜の古木が春には開花することでも有名である。石段を上ると寺の山門が見えてくる。入山料は入口の賽銭箱に入れるようになっている。
本堂にはカラフルな五色幕が下がり、脇の百日紅の赤い花、空の青さと調和してきれいだった。本堂の後ろにもお堂があり、また平安期に作られたという石室も見ることができた。
寺を出て戻る時、石段のところにやたらと大きなカトンボ(正式名はガガンボ)がいた。昆虫少年だった私としては気になるところだが、たいていの人にとってはどうでもいいことだろう。
佛隆寺を出て369号線に戻って東に走る。曽爾村に入って道路脇の温度表示を見ると、12時頃で27℃と出ていた。鎧岩が左手に見える。
ファームガーデンはそこそこの人出だったが、曽爾高原は盆休みにしては人が少なかった。真夏は山歩きという気にならないのだろう。私も下の方を散策して写真を数枚撮っただけだった。ここの景色はいつ来てもいい。