ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

久しぶりに京都へ ~ 其の一 ポンペイ展

朝の鳥たち

 木曜日は仕事が休みの日である。朝から快晴で空が青い。城跡から堀端に抜ける道を散策した。珍しい鳥はいないが、散歩中に撮った鳥の姿を紹介する。

 1枚目はスズメ。遊歩道の横の木の柵の手すりにとまっていた。スズメはあまりにもありふれているので、あまり撮ることはないが、よく見るといい色をしている。昔と比べるとずいぶん数が減っているらしい。

朝のスズメ

 城跡の横の堀にはカルガモが1羽、悠々と泳いでいた。このカモは留鳥であることやオスとメスの色がほとんど変わらないことなど、他のカモと異なる所がある。体も大きいので冬によく見かけたヒドリガモなどと比べると落ち着いた印象を受ける。

堀を泳ぐカルガモ

 冬場に水鳥がたくさんいた堀には、今朝はカワウが1羽だけとまって羽を広げていた。この鳥はこの格好でいるのをよく見かける。水に潜るので羽を乾かしているのだろうか。

カワウ

ポンぺイ展

 今日は京都市京セラ美術館にポンペイ展を観に出かけた。購読している某新聞社から無料の招待券を2枚もらったので、家の者といっしょに足を運ぶことにしたのだ。京都の街はコロナが流行ってから訪れていなかったので久しぶりだ。美術館は岡崎にあるので、最寄り駅は地下鉄の東山だが、近鉄から京阪に乗り換え、三条で降りて少し歩くことにする。

 私は世界史の知識が貧弱だ。高校で世界史をとっていなかったからかもしれないが、何世紀に世界でどんな出来事があってといった大まかな見取り図が頭に入っていない。ポンペイといっても「火山の噴火で地中に埋もれた古代都市」というイメージしかないが、とりあえず見てのお楽しみということにする。

 家の者の都合で、昼前に家を出て、京阪三条に着いたのが12時半頃。鴨川の流れを見るのも久しぶりだ。そういえば、中学生の時、かぐや姫の「加茂の流れに」が出て、フォークソングブームの頃だったので、みんなギターを手にして歌っていたのを思い出す。カポをつけるとコード進行が単純なので、とりあえず弾くだけなら簡単なのである。

三条大橋から鴨川を眺める

 三条から15分ほど歩くと、目的地の京セラ美術館に着いた。横に平安神宮の大鳥居が見える。このあたりを歩くと、やはり京都らしさというものを感じる。館内に入ると人が結構多い。会期の後半にさしかかったあたりの平日をねらって行ったので、すいているかと思ったのだが、やはり人気の展覧会なのか。

京セラ美術館

 展示は素晴らしいものだった。世界史オンチの私が歴史的意義について語るのもおこがましいので、単純な感想を書く。とにかく保存状態のよい出土品が、惜しげもなく展示され、モザイク画なども至近距離で観ることができる。さらに全作品の写真撮影も可というのは驚きだった。いくつか紹介する。

 いちばん上は水道のバルブ。古代ローマの技術はさすがである。2枚目は「劇の準備」というモザイク画。モザイク画はすべてよかった。3枚目は炭化した穀類、イチジク、干しブドウ、パン。二千年前の食事が眼前に出現するのは感動。4枚目は蛇の頭の形のブレスレット。蛇の形の装飾品は多かった。

 というわけで、挙げて行けばきりがないのでこのくらいで。

水道のバルブ

劇の準備(モザイク画)

炭化した食べ物

ヘビ形ブレスレット