朝の鳥たち
土曜日の朝。7時半頃から田畑の中の道を散歩する。道の横の貯水池のところに2羽のシラサギがいた。珍しい光景ではないが、1羽がダイサギ、もう1羽がコサギで、分かりやすい構図になっていたので撮ってみた。(左の嘴が黒い方がコサギ。)この写真を撮った次の瞬間には飛び立って去ってしまった。
サギがいた場所のすぐ近くの池には、コガモが泳いでいた。このカモは名前の通り、体は小さいが、茶色に緑が入った頭の模様や灰色を基調とした羽の色がなかなかいい。私がよく見るカモは5種類ほどだが、その中でファッションセンスを競うなら、まずいちばんに推したい。
見捨てられた野菜
散歩コースの横の畑に、秋ごろからピーマンやトウガラシといった赤い野菜類がずっと放置されていた場所があって、ずっと気になっていたのだが、年を越してもそのままである。せっかくの実も色が変わってだんだんと朽ちていってしまう。ひょっとしたら、観賞用で収穫用ではなかったのだろうか。
当尾を歩く
今日は気温が上がるという予報が出ていたので、少し足を延ばして浄瑠璃寺のあたりを訪れた。ここは10月中旬に行っているが、秋と冬では趣も違うだろうと思った。11時頃に家を出たが、それほど気温は上がっていないようだ。山の中に入るので、さらに肌寒いように感じる。まず体を温めようと、少し歩けば浄瑠璃寺という場所にバイクを置き、当尾(とうの)の石仏群のある山道を歩いた。
当尾は京都府のいちばん南にあるが、奈良仏教の影響を受けた地で、平安時代後期に既存の仏教の俗化を嫌った僧がここに隠棲して修行をしたという。石仏は鎌倉から室町期にかけて作られたものである。いちばん有名な「わらい仏」はこのブログでも紹介した。下の写真は「ミロクの辻磨崖仏」で、少し分かりにくいかもしれないが、弥勒菩薩が巨岩に線彫りされている。
浄瑠璃寺へ向かう
当尾の山道を歩いていると体が少し温まって来た。空も晴れ、気温も上がって来たようだ。ミロクの辻は石仏群の端に位置しているので、そこから浄瑠璃寺付近まで戻る。同じ道でも往きと帰りでは見える風景が変わるのがいい。
浄瑠璃寺に向かって上る坂道の途中に野菜の無人販売所があった。野菜の値段はあまり分からないのだが、ひと袋100円は安い印象。「お金入れ」に料金を入れて袋を持ち帰るというきわめて単純な販売方法である。ビニール袋ごしに見える、野菜や果物の色合いに素朴な味わいがある。こういった風景に出会えるのもいいものだ。
※この続き「浄瑠璃寺の猫」編は月曜日に。