散歩でちょっと気になること
いつものように朝食後の散歩に出かけた。休日によく歩く少し遠い方の田畑が広がる散歩コースを歩いた。このコースには以前から気になることがあって、上の写真のところでは赤い野菜類(全部で4種類ある)がかなり以前からこの状態で収穫されずにそのままになっている。下の写真のところではナスと赤いピーマンが同様。散歩コースに彩りを添えてくれるのはいいが、いつ取り入れられるのだろうかと気になる。もしかすると観賞用に置いてあるのだろうか。
ミステリーの読み方
今日は2週間ぶりに読書の話題。(11月25日の続きです。)
ミステリーの読み方として、いわゆる「作者との知恵比べ」的な読み方が王道としてあるが、私はもう少し気楽に読む方である。もちろん読みながら犯人は誰かなどと考えることはするが、最終章の前で本を閉じて熟考するなどということはせず、普通の小説に近いペースで読む。クリスティは人物描写や表現のうまさが卓越しているので、結末が分かっても何回もおもしろく再読できる。
クリスティの短編
代表作と呼ばれているミステリー界の金字塔ともいえる独創的なトリックを用いた、「アクロイド殺人事件」「そして誰もいなくなった」などの長編はもちろんだが、短編もいい。創元推理文庫から出ている「クリスティ短編全集1~5」と「ポアロの事件簿1、2」を読んだが、粒ぞろいの短編集だった。
特に印象に残ったのは「クリスティ短編全集」の1。ここには神秘現象を扱った怪異譚のような作品が主に収録されていて、読んでいてかなり怖い話が多い。また最後に鮮やかなどんでん返しが用意されている作品が半分くらいあり、ぞくぞくしながら読んでいると、みごとな結末の解決に舌を巻くといった感じですばらしかった。50年近く前に買った本なので、今も同じ形で編集されているか分からないが、名作「検察側の証人」も収録されている。
「ポアロの事件簿」1、2にはポアロとヘイスティングズ大尉のコンビで事件を解決する短編が収録されている。おなじみのジャップ警部も登場する。ヘイスティングズ大尉は長編にはそれほど多く登場しないので、このコンビの登場する話を集めてくれているのはありがたかった。
それから、私が個人的に好きなのが、ハーリ・クィンという謎の人物を主人公とした幻想的な雰囲気の短編集である。あまり取り上げられることはないが、クリスティの小説家としての才能と、作品の幅の広さといったものがうかがえるすばらしい作品集だ。ブログを書くとき、読み返してみようと本棚を探したが見つからない。残念。