朝の散歩
いつも通り朝の散歩。町の中から公園の中を抜けるいつものコースを歩く。公園の紅葉が赤い。といっても、この木は秋に色づくのではなく、年中こんな感じの少し暗めの赤い色を保っている。後で調べると、ノムラモミジという品種らしい。
散歩コースの道端に灰皿とベンチが置いてある場所がある。時々、朝ここで煙草を吸っている人がいる。スーツにネクタイを締めているので、出勤前、家から駅に行く途中で一服と言ったところだろう。昔、私も喫煙者だったので、吸えるところで吸っておきたいという気持ちは分かるが、灰皿の置いてある場所も近年なくなってきた。
私の禁煙
私は15年前、45歳のときに煙草をやめた。理由は喫煙できる場所が目に見えて少なくなってきたからだ。それまでは1日1箱以上のペースで吸っていたが、1回目で禁煙できた。煙草をやめてよかったことは書ききれないほどあるが、いちばんは煙草の束縛から自由になったこと。禁煙する前は喫煙場所がなくなっていくことを恨めしく思っていたが、今となれば感謝である。
私の禁煙法は、「ハーブ煙草で体をだます」というものだった。ハーブ煙草にはニコチンが全く含まれていない。つまり、煙は吸っているのだがニコチンは体内に取り込まれない。煙草をやめるとニコチンの禁断症状が現れ吸いたくなるのだが、ハーブ煙草によってとりあえずは吸った気持になれるので、ストレスをためることなくニコチン依存症から抜け出せたのだった。
昔の喫煙事情
日本人の成人の喫煙率は、JTの調査で、昭和40年で、男性が82%で女性は16%、それが平成30年では男性28%、女性9%となっている。男性の減少幅が大きい。昔は「男は煙草を吸うものだ」という感じだった。今、駅は全面禁煙のところが多いが、昔は特に喫煙コーナーがあるわけでもなくホームでもどこでも吸っていたし、普通列車の中でも吸えた。映画館では、普通に吸いながら映画を観ていた。なんと病院の待合室にも灰皿があって煙草を吸っていた。大学の教室の外の廊下にも灰皿があって煙がもうもうと立っていた。喫煙者天国、非喫煙者地獄のような状況で、私もそれに甘えていた一人だったので、振り返って見れば反省することしきりである。(煙草の話は明日に続きます。)
下の写真はこの前の土日に撮った写真。