気持ちのいい朝
気持ちのいい朝を迎えた。天候と言う面ではいちばん快適な季節だろう。五月と十月の気候は似ているが、十月はこれから寒い季節に向かっていくので、今の快適さを慈しむ気持ちが強い。休日なので、時間をかけてゆっくりと朝の散歩をした。散歩コースにある田んぼの稲がすっかり色づいている。もうそろそろ稲刈りの頃だと思いながら歩いた。こういう時、四季の変化がある国はいいものだと思う。
葛城古道へ
天気も良いので午前中から例によって50㏄バイクで出かける。葛城古道の方面に向かう。この辺りに行くのは久しぶりで、秋になるとなぜか行って見たくなる方面である。奈良県道30号線、俗に言う山麓線を南下していくと右側に葛城山が見える。そのあたりで右手に曲がり、九品寺の駐車場にバイクを置き、寺に参詣した後、辺りを散策した。下の写真は九品寺の慈母地蔵尊。子どもを抱いたお地蔵様の背後にたくさんの小さなお地蔵様が立っている。
この辺りは彼岸花が群生していることでも有名なのだが、さすがにもう枯れていた。コスモスもまだ咲きかけという感じだったが、東の山々を背景にいい感じで花が揺れていた。このあたりの秋はいい。
當麻寺へ
帰り道に當麻寺に寄って行った。ここは牡丹で有名な寺である。4月の下旬に一度来て、庭園で咲き乱れる牡丹の花を見た。ここは境内に入るのに拝観料は要らないが、庭園や宝物館には入場料が要る。牡丹の季節にはかなり庭園にも人が入っていたが、今日は人は多くなかった。私も今日は境内とその周辺をぶらりと散策しただけだった。下の写真は山門の仁王像のうち一体。
當麻寺には、中将姫の像が池の中に立っている。中将姫は當麻寺で尼になり、「当麻曼荼羅」を織ったとされる伝説上の人物だが、謡曲や浄瑠璃、歌舞伎など様々な作品の題材となっている。
昼間は結構気温も上がってきて、歩き回っていると疲れたので夕方の散歩は無しにした。ちょうど心地よい疲労感で休日が終わる。