ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

秋の気配

朝起きると

 朝起きると季節が変わっていた、というと大げさになるが、昨日の雨がやはり暑気を洗い流してくれたのだろうか、外に出ると初秋の朝の空気だった。空は曇っていたが、雨は落ちていないので、少し長い、堀端の横のコースを通って朝の散歩に出かける。気のせいか、道の横の木々の葉の色も、少し変化があるように見える。 

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散歩道から見た景色

 樹上のセミの声は消え、草むらから聞こえる虫の声の種類が増えている。以前から聞こえていたジーッジーッというかすかな声の他に、ピーピーという少し大きめの声、ピピッピピッという、断続的に聞こえる声、それからコロコロというおなじみのエンマコオロギの声も交じる。セミは探せば樹上に姿を見つけることができるが、秋の虫たちは、おびただしい数が草むらにいると分かっても姿が見えない。

 それにしても、生き物の鳴き声を言葉で伝えるのは難しい。セミの声のように、「ミーンミーン」「ツクツクボウシ」など名称と声が一致していて、共通理解があるものは簡単なのだが。

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何種類もの虫の声が聞こえる草むら

サギたちの姿

 一週間前に、堀のサギの写真を紹介したが、今朝見ると数が少し増えていた。冬場になると、堀いっぱいに群がっているのだろう。

 ところで、このサギの名前を漠然とシラサギだと思っていたが、シラサギとは全身が白いサギの総称らしい。日本でよく見かけるシラサギの正式名は、ダイサギ、チュウサギ、コサギだということを今、ネットで調べて知った。なんというシンプルな命名。またもう少し涼しくなって数が増えてきたら、堀のサギがどれか確かめてみよう。

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少し数が増えたサギ

静かな夕暮れ

 雨は昼間に少し強く降って、仕事から帰る頃にはほとんどやんでいた。帰宅してから曇り空の下を歩く。静かな夕暮れ。テレビをつけると首相退陣のニュースをやっている。「菅さん、総理大臣やめるってよ」と口に出して呟いてみる。なんとも軽く響く。