洞川温泉に
昨日の続きです。
みたらい渓谷の休憩所のところから少し戻って、洞川温泉の方に向かった。黒滝村から天川へと、山の中に入るにつれて少しずつ涼しくなっていく感じだったが、洞川の方に向かうと、さらに気温が下がった気がする。気分的なものもあるが、奈良盆地より2,3℃は低いだろうか。
龍泉寺の駐車場にバイクをとめ、バイクを置かせてもらうだけでは申し訳ないので、参拝もしてきた。
寺の境内から、山上にあるかりがね橋という吊り橋まで道が続いているので、上ってみた。10分ほど登ると橋が見えてくる。
橋の脇の金網のすき間から、洞川の町が一望できる。見ると屋根が瓦の黒い色ではないのが多く、町全体がカラフルに見える。
鍾乳洞
かりがね橋を渡るとさらに道が続いており展望台もあるようだったが、そちらには行かなかった。というのは、山の上の道を反対側に進むと面不動鍾乳洞という鍾乳洞があり、そこに入ろうと思ったからだ。
上り下りのある山道を20分ほど歩くと面鍾乳洞の看板が見えてくる。下の案内所で入場料450円を払って鍾乳洞に入った。鍾乳洞内に一歩足を踏み入れた瞬間、気温が全然違う。体感的には、10℃くらい低いように思えた。
鍾乳洞の内部は階段になっていて、地下に降りて行く感じだ。地面は濡れている。内部は色とりどりにライトアップされている。試しに写真を撮ってみるとそのままでも撮れた。フラシュ付きで撮った方が実際の姿に近いものが撮れるのだろうが、ライトアップの色で照らされた方がきれいなのだった。
写真を結構撮った。あまり変わり映えしないが2枚ほど紹介。
それから、鍾乳洞内で発見されたというカワウソやニホンザルの化石が祀られている場所があった。お賽銭があがっている。
温泉街
鍾乳洞を出て、下りて温泉街の方を歩いた。洞川の温泉街は情緒があるとのことで、ネットに写真や動画が上がっていたりするが、昼間はさほどのことはない。夜になると雰囲気が出てくるのだろう。旅館はかたまって何軒かある。こんな山の中の温泉が栄えてきたのは、大峰山の修験道の人々の癒しの場となっていたためだ。
それから、温泉街の通りで目立っていたのは「陀羅尼助(だらにすけ)」と書かれた看板。陀羅尼助丸は知る人ぞ知る、大峰山伝統の胃腸薬で、まさにお膝元なのだ。通りを歩くと何軒も陀羅尼助を売っている店があり、あの独特の薬の匂いが漂ってきたりする。
洞川の町を散策して帰路についた。帰りは行きと道を変えて、川上村の方に出る道を通った。初めての道だったので心もとなかったが、山道を30分ほど走ると、丹生川上神社上社の横に出た。そこから宇陀回りで帰った。