国立民族学博物館
昨日の続きです。
自然文化園をかなり歩き、足が疲れてきたのだが、この日はまだ行きたいところがあった。それは国立民族学博物館で、ここは世界の様々な民族の社会と文化に関する資料が展示されている施設だ。今までに2回ほど入ったことがあるのだが、あまりにも展示の量が膨大なので、圧倒されてしまうほどだ。
入館して、2階受付でチケットを買う。大人580円だが、JAF割引で490円だった。ワンコインになるので、かなり得した気分になる。
ここは展示の構成として、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアといった地域別の展示と、音楽、言語といった通文化展示があり、時々の企画展示もある。それから、写真撮影OKというのもありがたい。
とはいえ、あまりにも展示量が多く、一つ一つゆっくり見て回ったら、丸一日あっても見終わらないくらいなので、何とはなしに見て回り、心に触れる展示があれば立ち止まって解説を見て、写真など撮るといった見方になるのだった。それでは、印象に残った展示の中から数点紹介。
一つ目は、様々なチャルメラ。チャルメラといえば、CMの影響でラーメンの客寄せに使うというイメージがあるかもしれないが、古典的な管楽器なのだ。
次はパプアニューギニアの神像付きの椅子。後ろ側に椅子がついていた。
次もパプアニューギニア。これはカヌー船首飾り。船の前にこれがついていたらちょっと怖い。
次は、オーストラリアの「ディンゴ一家」という木彫の作品。比較的新しい作品だが、人にこびず白人牧畜業者から迫害されてきた野生犬ディンゴを白人社会におけるアボリジニに重ね合わせた作品だという。
次は「陽気な墓」。これは泣き村人の生前の姿をユーモアとともに絵と物語で描き出したもの。一人一人の個性に応じたものになっているらしい。ルーマニアのある村にはこの墓が林立しているとのこと。
次はメキシコの木彫「ナワル」。メキシコの民間信仰では、動物に変身する能力をもった人や人を守る動物的霊をナワルと呼ぶとのこと。これはヤギに変身したナワルだが、何かある種の蜂を連想してしまった。
最後にインドのシバ神と女神の像。
こんな感じで、おびただしい展示物が並んでいて、全部見て回るとお腹一杯といった感じになるのだった。
バラ園
民族学博物館を出て、最後は日本庭園を回ることにする。これで万博記念公園、ほぼフルコースといった感じになるが、その途中にバラ園がある。これは「平和のバラ園」といい、大阪万博開催時に作られたものを3年前にリニューアルしたものらしい。色とりどりのバラが咲いていた。
真っ赤なバラは、別に写真に加工しているわけでもなく普通に撮っているだけなのに、浮き出ているように見える。この花は、特に浮き出ている感じが強い。
☆其の四に続きます!