雨の一日
今日は火曜日で仕事が休みの日だが、朝からあいにくの雨である。天気予報を見ても、奈良県は終日雨でやみ間がない。午前中は家で雨音を聞きながら過ごす。
雨を表現する擬態語はいくつかかあるが、今日の雨は「ざーざー」でも「ぱらぱら」でもなく「しとしと」がぴったりくる。ただ、時おり少し雨脚が強まるときがあって、「しとしと」と「ざーざー」の間の擬態語があればいいのだが、ぴったりくる言葉がない。日本語は雨そのものを表現する言葉は多いが、雨の降り方を表現する擬態語となると意外と少ないのだった。
雨の中の散歩
雨は午後になっても降りやまないが、ずっと家にいるのも体のリズムがよくないので、傘をさして休日の散歩コースを歩いた。堀の横を通るコースだが、その手前に公園がある。中を歩いてみたが誰もいない。平日で雨の日だから当然だ。山茶花も地面に散っている花びらが目立つようになってきた。
堀のカモたち
堀端の道を歩くと、堀の中には天気のいい日と同じようにカモたちが泳いでいる。鳴き声を上げて元気そうである。水鳥だから雨を嫌がることはないかと妙に納得した。日本にやってくるカモの種類が結構あることを知ったので、違いに注意して眺めてみた。通り道なので人は歩いているが、雨の中、カモを眺めて写真を撮っている人は他にはいない。
撮った写真を何枚か紹介する。いちばん上がハシビロガモ。嘴が長く横に広いのが特徴。2枚目は、嘴の先だけが黄色いので、カルガモだろう。3枚目はカモではないが、オオバン。この名前を聞くとアーサーランサムのツバメ号シリーズのオオバンクラブを連想する。4枚目は、おそらく左3羽がヒドリガモで右3羽がハシビロガモ。種類が違っていても、こうやって結構仲良くいっしょに泳いでいたりするのだと思った。以上、覚えたばかりの知識で判別しているので間違っているかもしれない。
しびれ池のカモ
堀の中いっぱいに泳いでいるカモたちを見ていると、ふと小学校のころに読んだ本を思い出した。「しびれ池のカモ」という本で、井伏鱒二が児童文学として書いた作品である。この本の話を書こうかと思ったが、読書の話は長くなるので、また明日にでも。雨は夕方になっても降り続いている。夕方の散歩はなしにする。