予定変更
青春18きっぷがあと1回分残っている。利用期限は9月10日までなので、今日出かけようと思っていた。そろそろ暑さも落ち着く頃かと思い、湖北の方まで行き、余呉湖や小谷城のあたりを駅でレンタサイクル借りてのんびり走ろうかと考えていたのだが、今週はまだ猛暑が続くという予報だったので、予定を変えて参宮線で、二見浦の方に出かけることにした。
朝5時半ごろの列車に乗り、大和路線の終点加茂で乗り換え、関西線で6時13分の亀山行に乗る。
亀山でまた乗り換えると紀勢線から参宮線。亀山駅は、JR西日本とJR東海の境界にある駅で、乗換駅としてもポイントとなる駅なのだが、駅舎は古く、線路にも草が生い茂っている。ちょうど今ホームは工事中のようだった。
二見浦
伊勢市駅で鳥羽行に乗り換え、二見浦駅に着いたら9時40分頃だった。4時間ほどかかったことになる。二見浦は18きっぷで去年も来たが、気に入った場所を再訪するのは好きだ。ちなみに二見浦は、地名としては「ふたみがうら」と読むが、駅名は「ふたみのうら」だ。
駅から真っすぐ海側に延びている夫婦岩表参道と言う通りを歩く。古い老舗という感じの店が何軒かあって、それなりに景勝地の雰囲気がある。
通りをを5分ほど歩くと、やがて海沿いの道にぶつかる。建物の間を抜けると、海岸に出る。二見浦海水浴場は、日本の渚・100選にも選ばれている美しい海で、人気のビーチだというが、海水浴シーズンが終わり、ひっそりとしている。
賓日館
海岸の松林に沿って通っている道沿いに立派な建物がある。これは賓日館(ひんじつかん)という名で、明治20年に、伊勢神宮に参拝する賓客の休憩・宿泊施設として建設され、皇族や各界要人が数多く宿泊した建物だ。重要文化財にも指定されている。平成11年まで貴人の宿泊所としての役割を果たしていたが、現在は資料館として一般に公開されている。
去年は時間の都合もあって中に入らなかったが、今年は入館してみることにした。入館料は310円。
館内はすばらしかった。観光地などで「旧〇〇邸」といった名で公開されている建物に何回か入ったことがあるが、部屋、調度品、装飾などひっくるめて、今まで見た中ではベストだった。それでは写真を何枚か紹介。
2回の廊下。両側は客間が並ぶ。
大広間の前の舞台。能舞台として作られている。
旧客室。
資料室。訪れた著名人の色紙などもあった。
屏風や額などの調度品類もよかった。それから、館内では「そこに西行がいた!2024」という展示もあった。歌人である西行は、晩年の6年間を二見浦で過ごしたという。二見浦は西行ゆかりの地でもあるのだった。
☆明日に続く!