五條へ
秋が次第に深まってくると行きたくなる場所というものがあって、五條の柿博物館に足を運んだ。ブログを見ると去年はまったく同じ日に行っている。曜日は1日ずれるから、去年は日曜日に行ったのだろう。
天気は曇り空。この三連休は天候はいまいちだった。バイクで、大和高田から御所、五條と南下していく。柿博物館に行く前に、古い町屋が残っている五條新町に寄るのもいつものこと。気に入った場所は何回も訪れてもいい。

着いたくらいから、小雨が降ってきたが、傘が要らないくらいの降りなので、吉野川の土手に出てみた。曇り空なので眺めはいまいち。

川べりを少し散策して、五條新町の通りに戻った。無料で開放している建物があって、いつも入るのが「まちや館」と「まちなみ伝承館」。今日は「まちなみ伝承館」のほうに先に入った。ここは明治時代に建てられた町屋を改修した建物。どちらの施設もそうだが、係の方がたいへん丁寧に説明をしてくださる。

続いて「まちや館」の方にも入った。ここは江戸時代末期の建物だという。ここも案内の女性に丁寧に説明していただき、昭和34年の伊勢湾台風の際に、まだ堤防がなかったため、吉野川があふれ、このあたりの家が床上浸水になったといった話も聞かせてもらった。

柿博物館へ
五條新町を出て、柿博物館に向かった。吉野川を渡り、十津川方面に向かう道を進む。途中で曲がって一ノ木ダムの前に出る。このダムの景観もいいのだが、今日は曇天でいまいちだった。ダムから登り坂の道を少し進むと、果樹・薬草研究センターという施設があり、柿博物館はその中にあり無料公開されている。まさしく柿の色をした建物がひときわ目をひく。

今の季節は、実物の柿が展示されている。案内の女性の話によると、今展示されているのは72種類だが、もう少し遅く11月になるとその倍くらいの種類の展示があるという。

展示されている柿は、すべてこの研究センターが運営している果樹園で収穫されたものだという。全部で200種類くらいあるというからすごい。

柿はやさしく暖かい色で、いかにも日本的な果物という感じがする。

建物のすぐ外にも柿の木があって、何種類かの柿の実がなっていた。来年は展示が増えるもう少し遅めの時期に来てみようかと思いながら、帰路についた。
