信楽へ
今日から月が変わり6月になる。少し遠出しようと、信楽の方に出かけた。信楽は好きな土地で、ここ数年、新緑の季節と紅葉の頃に足を運んでいる。バイクで行く場合、加茂から国道163号線を越え、和束を通って行くと早い。
和束から信楽に抜ける道は、信号がなく車の通行量も少ない。新緑の季節は快適だ。ただ、今日は天気予報では晴れて気温も上がるということだったが、午前中は曇り空で少し肌寒いくらいだった。
信楽に着き、まず駅前の駐輪場にバイクを停めた。信楽高原鐡道の駅前には大きな狸の像が置かれていてシンボルのようになっている。
駅前からの道を直進して大通りを渡ると新宮神社という神社がある。ここの狛犬は信楽焼でできている。
陶器の店がいくつもあり、店先に信楽焼の置物があふれそうになって置かれている。これは町の施設の前に置かれていた狸の置物。
陶房
信楽の町は落ち着いた雰囲気でなかなかいい。窯元散策路と名づけられた通りを歩くと、あちらこちらに信楽焼の陶房がある。中を公開している陶房もいくつかあるので、その中の一つに入って見た。「谷寛窯」とプレートに書かれていた。建物の外観は、トタンが張ってあるような、素朴なたたずまいだ。
陶房の横には、柴犬が一匹のんびりと座っていた。
陶房の中はこんな感じ。かなり古い建物だった。作りかけの彩色されていない陶器なども棚に置かれている。
完成した陶器を展示してある部屋もあり、そこで気に入ったものがあれば買うこともできるようだった。
この陶房を出て、あたりを歩いていると、登り窯の跡を公開しているところがあった。近代化産業遺産と書かれていた。
陶芸の森
しばらく窯元散策路を歩いた後、駅に戻りバイクで陶芸の森の方に向かった。ここは信楽に来た時はいつも立ち寄る。とても景観のいい場所だ。
今日は上の方の駐車場に、凄い台数のバイクが集まっていた。滋賀CUB meetingというイベントらしい。
陶芸の森に来ると、いつもいちばん上の星の広場まで上る。ここにはいろいろなオブジェが屋外展示作品として並んでいる。これは「炎の人」という題名のいちばん目立つ作品で、背景の山々とよく調和している。
下の産業展示館の横の芝生広場に咲いているカルミアの花が、新緑の中、ひときわ目に鮮やかに映った。
午後になり少し日が差し気温も上がってきた。少し早めに信楽を出て、のんびりと帰路についた。