ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

2025年 初夏の風景 ④

初夏の藤原京

 昨夜はかなり雨が降ったが、朝にはやんでいた。まだ5月だが、湿度が高くなんとなく梅雨のような気候だ。

 今日は木曜日で仕事休みの日だ。藤原京からおふさ観音のあたりを散策することにした。このあたりも好きな場所だ。藤原京は、ハスとコスモスの花が咲く時期は人が訪れるが、それ以外の季節はひっそりしている。10時頃に着くと、芝生が昨日からの雨でしっかりと水を吸っていた。

 ここは大和三山に囲まれるような場所にあり、十数年間とはいえ、日本の首都となった場所だ。草が茂る中に宮殿門跡の柱列が建っている風景がなかなかいい。

 これは柱列越しに見える香久山。遠くの山にはまだ霧がかかっていた。

柱列の向こうに見える香久山

 場所を移動すると、柱列越しに畝傍山が見える。ここから見ると、三山の中でいちばんこんもりと盛り上がっているのがこの山だ。

柱列越しに見える畝傍山

 藤原京跡から、道路をはさんだところに池がある。冬場はカモが泳いでいるが今はいない。このあたりの田畑が広がる景色もいい。

 畑の中を、大きな鳥がちょこちょこ歩いていくと思ったら、キジだった。たしか前にもこのあたりでキジを見かけた。同じ鳥だろうか。

キジ

 藤原京跡の駐車場にバイクを置いたまま、おふさ観音の方に向かって歩いた。10分ほど歩くことになるので、往復するといい運動になる。途中の道の脇の空地に、黄色い花が群生している。オオキンケイギクだ。いかにも外来種といった生命力の強そうな花。

オオキンケイギク

 花の周りにはモンシロチョウがとまっていた。昆虫にとっては外来種も在来種も関係ないのだろう。

黄色い花に白いチョウ

おふさ観音

 おふさ観音は、ちょうど提灯まつりとバラまつりが重なっていて、平日だが人が多かった。夏場の風鈴まつりの期間以外はずっと提灯まつりになっているのだが、バラはちょうど見頃だった。

おふさ観音

 バラは境内に所狭しと鉢植えの花が並んでいる。数日前に霊山寺のバラ園を見たばかりなので、少し華やかさには欠けるが、こちらは提灯との合わせ技といったところ。

提灯とバラ

 通路にはアーチ形の枠に提灯がさげられており、バラのつるも這っている。足元には紫陽花も見えるが、開花はもう少し先だろうか。

通路

 おふさ観音は、メダカが飼われていることでも知られている。本堂の裏手の方にメダカの水槽が並んでいる場所があり、いろいろな種類のメダカが元気に泳いでいた。

メダカの水槽

 最後にバラ園のバラを1枚。

 おふさ観音を出ると昼頃で、かなり蒸し暑くなっていた。そのまま帰宅。

バラ