5月
月が変わって今日から5月。もう初夏という感じがする。朝の散歩に出かけると、散歩コースで、いつもこの季節に小さな橙色の実をつける柑橘類の木がある。ちょっと季節外れの気もするが、キンカンだろうか。今頃の気候が、、朝の散歩をしていていちばん快適だ。
當麻寺へ
今の季節の花といえば、ツツジ、それから牡丹。ツツジは道路脇や公園の植え込みに咲いているが、牡丹はそういうわけにはいかない。牡丹で有名な奈良県内の寺といえば、長谷寺、當麻寺、石光寺。牡丹の花の数では石光寺がいちばんだが、今年は當麻寺に足を運ぶことにした。
寺から少し離れたグラウンド横にバイクを停め、少し歩いた。ある家の前庭にアヤメが咲いていた。青紫色の、いちばんベーシックな色。
當麻寺に山門から入る。平日だが、牡丹の季節なので人はそこそこいる。山門の仁王像は、向かって右側だけで、左側は修理中とのこと。
當麻寺は、境内への入山料は要らず、本堂、講堂などの建物の内部に別に料金を払って拝観するシステムになっている。境内ではツツジもきれいに咲いていた。ツツジは牡丹に比べると大衆的な花というイメージ。
牡丹は奥院の方に咲いているので、そちらに向かった。拝観料を払って入り、まず宝物館に入館。宝物館の仏像や絵画は何回見てもすばらしい。個人的には鐡仏が好きだ。
宝物館の横には牡丹の鉢植えが並べてあった。牡丹は色が幅広く、白、黄色から赤、ピンク、赤紫くらいまで揃っている。
庭園の方に出る。今日は寺に着いたのが2時過ぎだった。牡丹は朝の方が花に元気があっていいと聞いたことがあるが、きれいに咲いていた。大輪の花は存在感がある。
浄土庭園では、庭に白い傘が立てられ、その下に牡丹の花が咲くという趣向になっている。4年ほど前に来た時は、小雨の降る中で見た傘の下の牡丹がたいへんみずみずしく美しかった。
池を背景にしてもう1枚。
牡丹の向こうに藤棚。藤色ではなく、真っ白な藤の花で、牡丹の色彩が引き立つ。
庭には、牡丹だけでなくシャクナゲの花も咲いていた。季節の花が咲き、彩りのある空間が作られている。
気候もよく、気持ちのいい5月の始まりの日だった。