大王崎の猫
昨日の続きです。
海の景色が開けた場所(宝門の浜)からさらに坂道を上っていく。ちょっとさびれた感じだが、まだ道の脇には店が残っている。そのうちの一軒の店先に1匹白黒の猫がいた。ここに来る前にネットを見ると、灯台付近に猫がいて癒されるといったコメントがちらほらあったのだが、この日見かけたのは、灯台付近ではこの1匹だけだった。
絵かきの町
坂道の途中に、小さな公園があり、八幡さん公園と書かれてあった。ここからは大王崎の灯台と太平洋が一望でき、とても眺望のいい場所だ。よく使われている大王崎灯台の写真はここからのアングルで撮られたものだ。
ここには絵かきの像がちょうど灯台を写生するような顔の向きで立っている。大王崎は、画題となるような美しい自然の風景や町並みが広がっているため、古くから画家たちが数多く訪れ、「絵かきの町」と呼ばれている。ちなみに、この日、ここで写生をしている人はいなかった。
ここからの写真も1枚。宝門の浜から少し上ってきたので、海の風景が見える角度も変わっている。
そこからさらに、坂道を少し上る。道の脇には店がまだ残っている。こういう感じの風景もなかなかいい。
灯台へ
最後の坂道を上ると目の前に灯台が現れる。日本で上れる灯台は16基しかなく、そのうちの一つだという。灯台の入場料は参観寄付金という形で300円。下から眺めると、それほど高いという感じはしないが、これはエレベーターで昇る都会の高層タワーを見慣れているからかもしれない。
灯台の入口は下の写真のような感じ。この日は土曜日で晴天、気候も暖かく、いちばんこういう場所の観光にはいい日だったが、人の訪れはそれほど多くなく、ゆったりと見ることができた。
灯台に入って少し上ったところに部屋があり、写真や灯台を描いた絵画などが壁に飾ってあった。
そこからは、ひたすら螺旋階段を上っていく。下から見るとそんなに高い感じはなかったが、実際登ってみると、結構疲れた。最上部まで23メートルあるというから、ビルの6,7階まで上ったくらいだろうか。
最上部に出ると、外からの風が気落ちいい。手すりが胸の上くらいまであるので落ちることはないのだが、眼下に海が広がっているのを見ると、ちょっとゾクっとする。景色はもちろんすばらしいのだが、ここまで上ってくるまでに絶景を見慣れてしまっているので、思ったほどの感動はない。灯台からは、灯台も含めた景色は見られないということもある。
灯台を下りてから、すぐ横の灯台資料展示室にも入ってきた。コンパクトにまとまった資料室だった。
☆明日に続きます!