近鉄週末フリーパス
ここ数年、春先に近鉄の週末フリーパスを買って、日帰りで遠出している。値段は近鉄の運賃値上げに伴い、5000円と少し上がったが、金土日か土日月の3日間乗り放題で、特急券を買えば特急にも乗れるので、かなりお得感がある。青春18きっぷが改悪されてしまった今となっては、貴重な存在だ。切符は前日までに日を指定して買う必要がある。今年は月曜日に休みを取り、3月22日~24日の3日間に出かけることにした。
大王崎へ
今まで行ったことのない場所に足を運んで見ようと思い、目を付けたのが大王崎。灯台があり、風景画によく描かれる風光明媚な場所だ。
日帰り旅には遠い場所なので、始発に乗ることにする。春分が過ぎたばかりなので、まだ5時台は真っ暗だ。ここ数日で、朝の冷え込みもずいぶん和らいだ。今日は20℃くらいまで気温が上がる様子。
大和八木5時52分の急行に乗車。そろそろ空も明るくなってきた。
1時間少し乗って、伊勢中川でまた乗り換えて次の乗り換えは鳥羽。電車の中ではもっぱら本を読んでいる。伊勢中川は乗換駅でホームも多く電車がたくさん入ってくる。ホームの椅子に赤福の広告が出ているのがいかにも伊勢らしい。
鳥羽で乗り換えて志摩線の基幹駅である鵜方に着いたのが9時過ぎ。鵜方駅からは大王崎だけでなく、志摩スペイン村など、バスが多方面に出ている。さすがに駅は大きく、客待ちのタクシーも多い。
大王崎方面のバスが出るまで1時間近くあったので、鵜方の駅周辺を散策。初めて降りる駅なので、ちょっと待ち時間があるのはいい。この辺りが志摩市の中心部らしく市役所があった。普通の地方の町といった感じだ。
10時のバスに乗車。バス待ちの列が長いあると思ったら、スペイン村行のバスだった。大王崎行のバスは、乗客がほとんどいなかった。
20分ほど乗って、大王崎灯台というバス停に到着。
すぐ横が漁港になっていて、白い灯台が見えるが、これは大王崎灯台ではない。晴天で海の青がきれいに見える。
カモメが空を舞っていて、海面にも浮かんでいる。これは海のない奈良では見られない風景だ。
いい匂いがすると思ったら、干物を天日干しにしていた。
絶景
このあたりは今でも観光地なのだが、昔と比べてさびれている感は否めない。店は真珠の販売店がいくつかあったが、食事をとれるような店はない。
大王崎灯台に向かって少し坂道を上ると、海が見晴らせる場所に出て、いきなりの絶景だった。青い海と岩に砕け散る白い波しぶき。実際の風景は、視覚だけでなく潮の香り、波の音、風の肌触りなども含めた五感すべてで感じるので、写真にすると何分の一かになってしまう。
少し海の風景を楽しんだ後。灯台に向かった。
☆明日に続きます!