今日は長谷寺へ
今日は久しぶりに長谷寺に足を運んだ。鎌倉の長谷寺は梅の名所だが、ネットを見ると、奈良の長谷寺の梅もいいという記事がちらほらあったので、梅を目当てしていたのだが、境内にはまだ咲いている様子がなかった。もちろん、梅が咲いていなくても、長谷寺は風情のある寺でいい。
バイクで桜井の方から向かう。今日は暖かくなるという予報が出ていたが、かなり冷える。桜や牡丹、紅葉などの季節ではないので参拝客はそれほど多くなく落ち着いた感じだった。
仁王門を入るとすぐ、本堂に続く長い登廊の石段が続く。
登廊の脇に、藁で覆われた寒牡丹が咲いていた。長谷寺は花の寺として知られているが、今咲いているのは、寒牡丹以外では盛りを少し過ぎた山茶花と蝋梅くらいだった。
登廊を二回折り返したところに本堂がある。江戸時代に造営されたものだが、国宝に指定されている立派な建物だ。
本堂を左に見て、能満院の方に少し行ったところに水子供養の小さな地蔵が並んでいる。この一つ一つが子どもの魂を宿しているのかと思うと感慨がある。
犬も修行中
能満院の前に一匹の柴犬がいた。座布団の上に気持ちよさそうに寝ている。番犬だとしたら、ちょっと仕事をさぼっているといったところか。
そう思って見ると、犬の後ろにこんな掲示があった。なるほど、仮免許の修行中の番犬なのか。この様子では、なかなか修行を終えられそうにない。
本堂の裏手の外舞台から見た本堂。
外舞台からの眺めはいい。五重塔も近くで見るより、この角度から離れて見るのがいい。桜や紅葉の季節にはいちだんと映えるのだが、いまはこんな感じ。
というわけで、境内に梅は咲いていなかった。しだれ梅など、今年はまだ少し早いのかもしれない。
寺を出て、門前町的な街並みを残す通りをぶらぶらと歩いていると、與喜天満神社という神社があり、赤い鳥居の向こうに梅が咲いていたので、最後に1枚。春という感じのしない、寒い日だった。