天王寺動物園へ
昨日の話です。
盆休みの間、少し涼しい日でもあればバイクで出かけようと思うのだが、さすがこの暑さではダウンしてしまいそうだ。電車でそう遠くないところへと思っていて、ふと天王寺動物園に行きたくなった。
大和路線に30分ほど乗れば天王寺。あべのハルカスを横目に見ながら、天王寺公園を抜けて行くと、天王寺動物園のてんしばゲートが見えてくる。いつもは新世界に面した正面入口から入るのだが、今日はてんしばゲートから入った。
いちばん気になっていたのがメガネグマ。というのは、ここのメガネグマは2頭つがいで飼われているのだが、オスのダイスケが1990年生まれでメスのブッペが1993年生まれ。私が昔、子どもが小さい頃に連れて来園した時からいた、たいへんな高齢熊なのだ。去年の6月に来園した時、ダイスケの方が奥でずっと寝そべっていたのでどうかなと思っていたのだが、やはりブッペだけになっていた。帰ってからネットで確認すると、去年の12月4日に亡くなっていたとのこと。世界で飼われている中で最高齢だったので、大往生といったところだろう。
メガネグマの横にいるのがマレーグマ。色合いなどよく似ている。こちらはマーサという名前らしい。
動物園は親子連れなど、そこそこ人がいた。炎天下の下なので、のんびりと回るにはちょっと暑いかもしれない。動物もライオンなどぐったりと寝そべっていた。動物の写真を撮りながら歩いたので、数枚紹介。
鳥の楽園ゾーンの中にいたシュバシコウ。
キリン2頭。
ワニガメ。
動物園内にある「TENNOJI ZOO MUSEUM」という施設で、「戦時中の動物園」という企画展をやっていた。
太平洋戦争で、敗戦の色が濃くなっていく中、空襲でオリが壊されることへの危惧から、全国の動物園で猛獣を殺すことになり、天王寺動物園でも猛獣を薬殺処分にすることになったこと。またエサ不足によって死んだり、大阪大空襲によって命を失った動物もいたことなど、戦時中の動物園の悲惨な状況が分かる展示だった。
下の写真はその時薬殺処分になった猛獣たちの剥製。
新世界を歩く
動物園を出た後、新世界から西成のあたりを歩いた。新世界は人が多かった。私は大阪駅近くの高層ビルが立ち並ぶ空間は、息が詰まるようで好きになれないが、このあたりの人込みは好きだ。
気候のいい季節は、そこから木津川の方まで歩くのだが、暑かったので切り上げて帰宅した。