生野に到着
昨日の続きです。
11時1分に生野駅に到着。駅から生野銀山までは4㎞ほど。以前は路線バスが通っていたがもう走っていない様子。銀山まで行くにはタクシーか徒歩か自転車ということになるのだが、駅前の朝来市観光センターにレンタサイクルがあるので直行。
電動自転車の借り賃が1000円で銀山の入場料が1200円、合わせて一人2200円の出費の心づもりだったが、行ってみると割引期間でレンタサイクルの借り賃が700円、さらに銀山の入場料が半額になる券も貰えたので、出費が1300円となった。これはありがたい。しかも記念品に朝来市の名物入りのハンカチも貰えた。観光案内所の方の対応も親切で、朝来市観光協会への好感度はマックスに上がったのだった。その土地の印象はこういうところで決まったりする。
生野銀山までは、町中を抜けて川沿いに道を走る。それほど暑さを感じない。体感的に、奈良盆地より3,4℃は低い感じがする。しばらく走って右手に曲がると道は上り坂になり、銀山の表示のある看板が見える。
生野銀山の坑内
JRの生野駅で下車した乗客は多くなかったが、生野銀山の駐車場はほぼいっぱいだった。やはり車で観光地巡りをする方が多いのだろう。銀山の入口で入場券を買って敷地内に入る。左右に鉱山に関する資料館の建物が見えるが、帰りに寄ることにして、まず正面の坑道入口(金香瀬坑口)に向かった。
坑道に入ると一気に気温が下がる。年間常に13℃とのこと。一応上に羽織るものを持ってきたのだが、なんとか大丈夫だった。
生野銀山は戦国時代の終わり頃から銀の産出が盛んになり、江戸時代から近代に至るまでずっと国内有数の鉱山として稼働し続けててきた。閉山となったのが1973年なので、私が中学校に入るあたりまでは現役の鉱山だったわけだ。案内のパンフレットを見るとその間に掘り進んだ坑道の総延長は350㎞というからすごい。
今坑道として公開されているのは近代の「金香瀬坑」だが、一周すると40分くらいかかるコースとなっている。途中、人が這って通った江戸時代の坑道に残るノミ跡なども残されている。
坑道には、採掘に使用された様々な機械類も設置されている。これだけの規模の史跡を安全な観光坑道として公開するのは、大変だっただろう。
銀山ボーイズ
坑内には、銀山で働く人々の姿を形どったマネキン人形が多数置かれている。これは今、「銀山ボーイズ」という名で呼ばれているらしい。外にポスターもあった。こういうちょっとした遊び心があるのはいい。
ちなみに、ボーイズだけではなくガールズもいる。何体か紹介。
こんな感じで坑内を回った。想像していたよりスケールが大きく、かなり充実したコースだった。
☆生野銀山編③に続く!