ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

近鉄電車フリーきっぷの日帰り旅 2023春 ~ 其の二

湯の山温泉寅さん記念館

 昨日の続きです。

 三岳寺裏の遊歩道から、再び温泉街の方に出て歩いた。温泉街の奥の方から手前に引き返す感じになる。通りを歩くとやはり営業していない施設が多い。下の写真は廃ペンションといった建物。ちょっとくだけた感じのたたずまいが、よけいにあわれを誘うのだった。

廃ペンション

 さらに少し歩いたところに、フーテンの寅さんの湯の山ロケ地資料館があった。これは渥美清主演のヒット映画、「男はつらいよ」(フーテンの寅さんシリーズ)のロケが湯の山温泉であったときの資料館だが、3年前にオープンしたばかりで新しい。来る前からここは見ておこうと思っていたのだった。

フーテンの寅さんの資料館

 中に入ると、当時の映画のポスターや新聞の切り抜き、ロケ現場の写真など、かなり充実した施設で入場無料だ。私は寅さん映画は見たことがないのだが、それでも昭和の人間としてはノスタルジックな気分に浸れた。

貴重な資料が

 「男はつらいよ」は渥美清主演で全48回までいったというすごいシリーズだが、湯の山温泉での話は第3話なのでかなり初期だ。公開が1970年というから50年以上前、私は小学生だったことになる。

当時をしのぶ

 ちなみに、貼ってあったポスターに出演者が出ていたが、色々な意味ですごいメンバーだ。うーん、若い人にはこのすごさは分からないか。左卜全を知っているのは60歳以上だろう。これはビデオで1回見ておこうと思ったのだった。

出演者

 記念館を出てて少し下ると、温泉街の入口になる。行きはバスで来たが、帰りは下りで2、3㎞くらいなので歩くことにした。道の脇に椿が咲いていた。赤い椿はよく見かけるが、花びらの多いピンクの椿がきれいだった。

ピンクの椿

四日市を歩く

 湯の山温泉から四日市に着いて1時頃、駅前で昼食をとった後、JRの方に向かい、海辺を歩いた。四日市は近鉄周辺とJR周辺の格差が大きい。JR駅のにはコンビニも売店もない。

人の少ないJR四日市駅前

 このあたりは去年も来たのだが、去年は雨が降って来たので海辺の風景はいまいちだった。海を見ようと、JRから海まで、さらに歩いた。下の写真は河口の風景。船が繋留してあるのが見える。海がない奈良県民は、海が見える場所に来るだけで、条件反射的に心が高揚するのだった。

船が繋留してある河口の風景

 晴天だけあって、四日市の港の風景はよかった。四日市は工業都市なのだが、晴れた日の海となれば、どこをどう撮ってもそれなりにきれいな写真になる。2枚ほど紹介。少し海岸を歩いて、JRを越えて近鉄の方に戻った。

 湯の山温泉と四日市で歩いたので、心地良い疲れがきている。後は電車内の読書を楽しみながら、近鉄電車に乗って帰った。

四日市港①

四日市港②