曇り空
今日は祝日だが、私は木曜日が休みなのであまりありがたくない。ちなみに木と土日が休みだが、2月は建国記念の日と天皇誕生日の両方とも休みの日に当たっているので何かものすごく損をしたような気がする。
朝から天気はいまいち。曇り空で今にも降りそうだ。降らないうちにと思って朝の散歩に出かけた。いつも金言が掲示してある寺の前を通ると、なんと言葉が変わっている。不定期にはり替えられるのだが、2月上旬にはり替えられたばかりだったので、今回はやけに期間が短い。住職が一つ前の言葉があまり気に入らなかったのか。
城跡から堀端の道を通って歩いた。城跡はしだれ梅もかなり開花してきた。
神社の白梅は大きな木で、白い花を満開に咲かせている。桜はこういう咲き方がいいのだろうが、梅はちょっと趣に欠ける気がする。
公園にはまだ山茶花が残っていた。山茶花は花期が長く、なかなかしぶとい花だ。花の間からいつものメジロが顔を出していた。
堀端の道を、今日はちょっと角度を変えて撮ってみた。散策路を見通すとこんな感じ。道まで上がっているカモもいる。
珍しく今日は堀の中にバンがいた。この堀では初めて見る。ヒドリガモやオオバンも大きな水鳥ではないのだが、それよりもかなり小さい。何か1羽だけいるとけなげな感じがする。歩いてるうちにポツリポツリと降ってきたので帰宅。
桂米朝一門会
午後はやまと郡山城ホールに桂米朝一門会を聴きに行った。去年も行ったのだが、米朝一門の有名どころか揃ってるというなかなかいい会だ。今年は券を買うのが少し遅かったので二階席になった。まず演者とネタを紹介。
桂米輝「阿弥陀池」 桂南光「鹿政談」 桂米團治「掛取り」
(仲入り)
桂ざこば「鉄砲勇助」 桂吉弥「親子酒」
それでは印象を簡単に。米輝さんは会場がある大和郡山市出身。滑稽噺をテンポのいい勢いのある語りで演じ、観客をつかんでいた。南光さんは、郡山や奈良の鹿に関するマクラをたっぷりふった後の、「鹿政談」という奈良にちなんだ噺で楽しめた。米團治さんは、襲名披露のときエピソードをマクラでふり、ネタも独自の演出が入っていた。大晦日の掛け取りを、彼らの好きなもので断るという噺だが、クラシックというのは、その方面に造詣が深い米團治さんならではというところか。芝居仕立てになるところを、会場の大和郡山にちなんだ台詞にして、鳴り物もたっぷり入ったサービスたっぷりの高座だった。
仲入り後のざこばさんは、マクラで脳梗塞で倒れ、言葉が出てこなくなり、今度は白内障になったという病気のことを話しながらも笑いに変え、ネタは「鉄砲勇助」というおなじみの滑稽噺。体が万全でなくても、高座に上がり続ける気力はさすが。トリの吉弥さんは、「親子酒」という、酒飲みの親子の噺。最初から最後まで酔っ払いが登場するという噺で、途中の酔っぱらった息子と屋台のうどん屋とのやりとりが中心になるが、間に「時うどん」に絡めたくすぐりが入っていたり、演出にも工夫があっておもしろかった。
去年に引き続き、楽しめた2時間半だった。