朝の散歩
土曜日の朝。休みの日なので、7時過ぎ、日が出てから朝の散歩に出かけた。町を歩ていると。お寺の前の金言が変わっている。前回は瀬戸内寂聴さんの言葉だったが、今回はエドワード・ギボンの言葉。名前を聞いたことがあるくらいで、どんな人か知らなかった。調べるとイギリスの歴史家だった。
城跡から堀端の道を回った。城跡の紅葉は散りかけだが、まだきれいに色づいている木もあった。12月もそろそろ中旬だが、木によって紅葉の進み具合が違うようだ。
木の梢に茶色っぽい鳥がとまっている。ツグミだ。ツグミが冬鳥だということは、去年覚えた。姿を見るのは8か月ぶりくらいになる。
堀にはいつものように、ヒドリガモトハシビロガモ。先週通った時と水鳥の様子は変わっていない。去年の冬よりもカモの数が少ないような気がするが、今からまだ渡って来るのだろうか。
壷阪寺に
今日は好天で気温も15℃くらいまで上がるという予報が出ているので、バイクで出かけることにした。1月2月の極寒期は遠出する気になれないのでこんな日にというわけで、頭に浮かんだのが壷阪寺から高取城跡。奈良県に住んでいながら壷阪寺は入ったことがなかった。高取城も初めてだ。
国道24号線を南下し、169号線に入り、壺阪山駅を過ぎて少し行ったあたりで左に折れ、曲がりくねった山道を登る。道はきれいに舗装されている。空気が次第に冷えて行く感じがする。
やがて壷阪寺の駐車場が見えてくる。バイクを停め、入山受付をすませ中に入る。右手に大講堂、左手に、昨年までこの場所にあった養護盲老人ホーム慈母園の建物が見える。さらに進むと仁王門が見える。
迫力満点の二体の仁王様を見て、門をくぐり、境内に入っていく。
境内を進み、右手に見えるのが壺阪大仏と呼ばれる釈迦如来石像。たくさんの仏様を従えている。完成したのは2007年というから新しい。ちなみに、壷阪寺の創建は703年で、古くから観音霊場として栄えてきた歴史のある寺だ。
有名な大観音石像は、境内から道路をはさんだ高台にある。インド政府と壷阪寺の友情の深さを示すシンボルとして、日本とインドの石工たちが4年7か月かけて彫り上げたものだという。開眼は1983年。
下の写真の塔が多宝塔で2002年建立、奥の建物が灌頂塔で2005年に再建されたもの。こうして見ると、私の子どもの頃にはこれらの建物はなかったことになる。
三重塔は、15世紀末の建立で、これは古い建物である。さすがに年月の重みを感じさせるたたずまいとなっている。
壷阪寺は、あまりに見どころが多すぎてまとめきれないほどだが、目の病気に霊験があるとされている。私も年なので、家の者の分も合わせて眼病封じの朱印をいただいてきた。境内の建物は新しいものが多いが、本堂に安置されている仏像は歴史の重みを感じさせるものだった。
下の写真は魔除けの鬼の像。とにかく、いろいろなものが詰まっている境内なのだった。
☆其の二に続きます!