冬の水鳥も増えてきた
土曜日の朝。夜明けがだんだん遅くなるので、日の出に合わせて朝の散歩をする。城跡から堀端の道を通るというコース。城跡の柿の木には、先週は姿が見えなかったメジロが群がっていた。
城跡のすぐ横の堀の横に立っていると、いつの間にか鯉が集まってきている。餌をもらいなれているのだろうか。その場にいるといつまでも離れそうにないので、移動した。それにしても鯉はどのようにして人間が近づいてきたことを察するのだろう。
冬にカモが集まる堀端の道を通ると、先週は数羽だったカモが、30羽ほどに増えていた。ヒドリガモが6割、ハシビロガモが4割くらいの比率だ。この池には去年もカルガモやコガモはおらず、今いる2種類にマガモがやってくるくらいだった。カルガモは道を隔てて離れた隣の堀に泳いでいた。年が変わってもカモのなわばりは変わらないのだろうか。
紅葉を求めて
11月といえば紅葉の季節だ。昔から、日本の自然美といえば春の桜と秋の紅葉に二分され、私が結構好きな彼岸花など見向きもされない。それでは、桜と紅葉とどちらがいいかといえば、私は断然紅葉派だ。というわけで、11月はうれしい季節なのだが、紅葉は盛りの時期が場所によって違う。基本、寒冷地の紅葉が早いのは自然の理だが、同じような気候の場所でも微妙に違いがあったりする。
今日はまだ紅葉シーズンの序盤ということで、信楽の方に足を運ぶことにした。去年の10月末に陶芸の森の紅葉がかなり色づいていたので、ちょうど今が見頃ではないかと思った。
和束に
信楽へは、加茂から和束を通って行く。和束という土地がのどかないい場所であるし、バイクでのんびりと走るにはいちばんいい。和束にも紅葉のきれいな所がある。まず、正法寺に寄ってみた。
正法寺の紅葉はまだ色づきかけたくらいで、もう2週間ほどすると見頃になるという感じだった。ただ、境内の大きなイチョウの木がみごとに黄色く染まっていた。あまりに巨木なので全体を撮ることができないのだった。
このお寺は、しっかりとお参りしたのは初めてだったが、本堂内には阿弥陀如来が祀られており、美しく整えられていた。
正法寺を出て、和束運動公園の方にも寄ってみた。あまり期待しないで行ったのだが、こちらは全体的にかなり紅葉が進んでいて、見頃に近い様子だった。
和束は「茶源郷」として知られるほど茶畑が広がる場所だが、運動公園の周りにも、和束茶カフェなどの施設がある。この日の運動公園は、グラウンド周囲の木々や植え込みの灌木も、すべてきれいに染まっている印象だった。
それから、グラウンド周囲の山茶花が満開になっていた。うちの近所では、まだこれから開花していくといった感じなのだが、これも気候の関係だろうか。
公園内を散策した後。和束を出て信楽の方に向かった。