ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

大阪環状線を半周する ~ 其の二

鶴橋・玉造

 一昨日の続きです。

 桃谷駅を過ぎて、JRの高架を右手に見ながら進む。次の駅は鶴橋だ。環状線の駅を大雑把に色の濃い駅と薄い駅に分けるとすれば、寺田町、桃谷ときて鶴橋は、一気に色が濃くなる。鶴橋は関西では知らない人がないコリアタウンで、駅前から韓国色が全開となっている。

 道は高架の下に入っていく。鶴橋駅はJRの環状線と近鉄が交わる地点にある。私が小さい頃、家族と大阪に行く時は、近鉄で鶴橋まで行き環状線に乗り換えたものだった。だから鶴橋は乗換駅としてのイメージが強かった。

高架の下へ

 駅の周りは、昔と変わらぬ雰囲気の鶴橋商店街が続いている。キムチやチヂミなどの韓国の食品を売る店が集まっている場所、それから色鮮やかなチョゴリを売る店などがあり、迷路のように路地が続いている。時間はまだ朝の10時半頃だったが、客足も多く、全開に近い雰囲気だった。

鶴橋商店街

 商店街を抜けて大通りに出る。高架に鶴橋駅の表示。分かればいいというシンプルなものだ。ちなみにここから近鉄の路線に沿って千日前通りを西に進むと上本町から日本橋、難波とミナミの繁華街に出る。

高架に駅の表示

 次の駅は玉造。またJRの高架に沿って進む。少し歩くと、「玉造日之出通」という商店街らしきものが見えてきたので、中に入る。外から見て、さびれた小さな商店街かと思っていたら、結構繁盛していてアーケード街もかなり長く続いていた。

商店街に入る

 商店街を抜けたら、玉造駅が見えてきた。外から見るとあまり特徴のない小さな駅だが、駅構内は、食事ができる店やコンビニなどがあり整備されているようだった。玉造駅は、親戚の家があるとかで小さい頃に連れてこられた。風景は覚えていないが、「タマツクリ」という駅名がなぜか記憶の隅に残っているのだった。

玉造駅

森ノ宮

 玉造の次は森ノ宮だ。この間は線路のすぐ脇に道がないので、少し離れた道を歩く。ほどなく森ノ宮駅の南口が見えてきた。ここの駅間はかなり短い。森ノ宮は大阪城公園の入口ということもあって何回も降りたことがある。公園を少し歩いてみようと思っていたので、大阪城側に回った。

森ノ宮駅

 このあたりに来るのも随分久しぶりだ。少なくともコロナ流行以降初めてなので2年半以上は来ていない。公園に入ったところの様子もかなり変わった気がする。店が増えている。スターバックスなど、以前はなかった。公園内を遊園地のような汽車が走っているが、これも初めて見た。

公園内を汽車が

 広場ではいつ来ても噴水が吹きあがっているという記憶があったのだが、この日は噴水が出ていなかった。水がないと、中の石碑がやけに茶色っぽく感じられる。噴水を出さないのも、何かコロナと関係があるのだろうか。

噴水が出ていない噴水広場

 少し堀の方に歩いてみる。天気がいいので、散歩やジョギングを楽しんでいる人が多い。堀にはヘラのような嘴のハシビロガモが泳いでいた。

大阪城の堀のハシビロガモ

 堀の向こうに大阪のビル街が見える。このアングルの風景、絶景ではないかと思っているのだが、どうだろう。

堀の向こうに見えるビル街

☆其の三に続きます!