爽やかな朝
今日は爽やかな朝となった。土曜日は遠出することが多いので、天気がよかったら気分がいい。いつも通り朝の散歩に出かける。近所の白茶の猫が家の前に出ている、かわいがられている猫だけあって毛並みがいい。
6時10分頃、天文学的な日の出時刻より15分ほど遅れて東の山の上から太陽がのぞく。空は秋のきれいな鱗雲。
踏切に近づくと警報機が鳴っている。近鉄電車が両方からやって来て、すれ違う。奈良県民の貴重な足は、朝からしっかりと稼働している。
貯水池の横を通ると、ダイサギが池の縁にとまっていて、池の中を気にしている様子。時おり体を傾けてくちばしを水の中に突っ込む。なにか餌を探しているのだろうか。
コスモスが咲いていた。10月といえばやはりこの花。きれいに整えられた植え方ではないが、これはこれで風情がある。
室生へ
天気もいい絶好の日和なので、バイクで外出。今日は室生方面に行くことにする。名阪国道脇の側道をずっと上り、やまなみロードに入って走る。この道路は広域農道という区分に入るが、信号もほどんどなく車の通行量も少なく快適だ。ずっと直進すれば室生寺方面に出るが、ちょっと寄り道して国道165号線を左折し、道の駅宇陀路室生の駐車場にバイクを置き、辺りを散策。宇陀川が横を流れなかなかいい感じ。
橋を渡って少し歩くと海神社という神社があった。こんな山の方に海神社とは変な感じだが、神社の前の碑に縁起が記してあった。海神の姫である豊玉姫を祭神とする神社らしい。
室生山上公園芸術の森
道の駅の駐車場を出て、室生寺の方へ向かう。寺には参らず、室生山上公園芸術の森に向かった。ここは初夏にも来たが、季節が変わるとまた自然の雰囲気も変わる。のんびりと散策するにはいい場所だ。
緑色の実がなっている木に、腹が茶色い鳥が何羽も来ていた。一昨日名前を覚えたばかりのヤマガラだ。名前を覚えるとなぜか目に付くようになるというのはおもしろいものだ。名を知らないと、目に入っていても見ていないのかもしれない。きれいに撮れたものがないので、後ろ姿の写真でも。
ジュースの自動販売機の横の床の上に、カエルがちょこんと座っていた。うちの近所ではあまり見かけないやつだ。写真に撮って帰ってから確認すると、ヤマアカガエルのようだ。
この公園にはいくつかのオブジェがあるが、やはりいちばん印象的なのは「螺旋の水路」。作者のダニ・カラヴァンが、とぐろを巻いた蛇が逃げていく様を具現化したものとも言われているが、あまり蛇の感じはしない。もちろん、芸術作品は公開されてしまえば作者の手を離れてしまうので、見るものが自分のイメージで観賞すればいいのである。ひとしきり歩いて帰宅。のどかな一日だった。