伊賀上野に行ってきた
一昨日のブログは青春18きっぷでの日帰り旅の続きだったが、この日は仕事が休みで、伊賀上野に足を伸ばしたので、今日はそのことを書く。
伊賀上野方面は、年に1回は行く。車だと名阪国道を通るが、私はバイクなので裏道から県道80号線に入り、山添村から五月橋を渡って行く。夏の暑さがなくなり、車の通行も少なく快適だ。今までは、途中で名阪国道の上野忍者ドライブインに寄り道していたのだが、3月末に閉店となってしまった。近くまで行ってみたら、建物は跡形もなく重機が入って工事をしていた。
上野公園に入って右手に芭蕉翁記念館という施設がある。今まで入ったことがなかったので、今日は入ってみた。入ってすぐの所に芭蕉の像がある。まあイメージ通りといったところか。
伊賀が芭蕉ゆかりの地というのは有名だ。今は「俳句と食」という企画展をやっていた。芭蕉ゆかりの書や画が展示されている。句の内容を味わうところまではいかないが、芭蕉はさすがという感がある。
芭蕉翁記念館を出て、忍者屋敷は入ったことがあるので、伊賀上野城の方に向かった。この日上野公園には、どこかの小学校が遠足にやってきていて、俳聖殿の前の広場にもたむろしていた。
伊賀上野城
伊賀上野城は、城内に入ったことがなかったので、この日は入ってみることにした。天守閣が見える。これは昭和になってから再建されたものだが、美しさではかなりいい線いっているのではないか。
ちなみに、本丸西に築いた石垣は、日本一の高石垣だという。コーンを置いてロープなど張っている箇所はあるが、別段柵を作っているわけではなく石垣の縁までいける。落ちたら命が危ない高さなのだが、今まで落ちた人はいないのだろう。
登閣料600円を払って天守閣に登る。中には城主であった藤堂高虎や藤堂家ゆかりの品物、武具や調度類が数多く展示されている。帰りにスタッフの方に聞くと、これらはすべて当時使われていた品だという。中でも高虎の兜がすごい。これは秀吉から拝領したものだというが、横に突き出ている耳のようなものが長い。長すぎる。高虎は実際にこの兜をかぶって戦に出たらしいが、大将は本陣でどっしりと構えているからじゃまにはならないのだろう。
三層の天守閣のいちばん上に登ると、姫路城ほどではないが、伊賀上野の町が一望でき、いい気分になれる。青空がきれいな日だった。
伊賀上野の町
城を出て、町を少しぶらつく。歴史的な町並みが昔のまま保存されているというわけではないが、城下町としての面影の残る落ち着いた町だ。上野城、松尾芭蕉、忍者の里といったところで、観光都市をめざしているのだろう。5年前に伊賀市は「忍者市」宣言をし、鉄道の駅も忍者市駅となり、駅の構内にも、忍者にちなんだキャラクターが姿を見せている。町をしばらく散策した後、帰路についた。