残りの1回
青春18きっぷを買い、この夏4回使用したが、残り1回分が残っている。9月10日まで利用期間があるので、最後の1回は少し涼しくなりかけた9月に使おうと思い、今日くらいにと思っていた。最初、関西本線経由で三重県を予定していたが、どうも天気予報が悪い。雨になりそうだというわけで、予定を変えて姫路に。姫路は今までに4回ほど訪れたことがあるが、仕事や所要があってのことなので、姫路城の天守閣にも登ったことがない。一般的には見どころの多い街だ。
姫路への道のり
まだ暗い時間に起きて大和路線から環状線に乗り継いで大阪へ。大阪駅に着いた頃には明るくなっていた。大阪駅のホーム上のエスカレーターを上がった場所から、ビルの上にいつも下の写真のマークが見える。電光掲示板で朝の気温25℃と出ていた。
6時25分発の快速に乗車。新快速なら姫路まで約1時間で着くのだが、快速は1時間半ほどかかる。途中、須磨あたりからの海の景色のいい場所以外は読書に集中する。やはり幹線なので乗客が多い。加古川のあたりでは立っている人もいた。
手柄山へ
姫路市は人口50万人を超える、兵庫県で2番目の大都市だ。駅から下りると市街地の向こうに姫路城が見えるが、まず足を運んだのは手柄山中央公園。ここには体育館や武道館などのスポーツ施設とともに、水族館、植物園などがあり、散策してみたい場所でもある。
姫路駅から歩いても行ける距離だが、この後かなり歩くことになりそうなので、山陽電鉄に乗り換え、1駅乗って手柄駅で降りる。
駅から10分ほど歩くと公園の敷地内に入る。大規模な公園で、上へ上へと石段を登っていくと次の景色が見えるという感じである。全体的に緑が多く、訪れる人が気持ちよく過ごせるように整備されている。人も少なく、なかなかいい場所だ。こんな快適な場所なのに訪れる人が少ないのはもったいない気がしたが、考えてみると「人が少ない」というのは快適さの大きな要素なので、人が増えると快適さも減ってしまうのだった。
なぜかところどころに動物の像などが設置してあるのも、意味は分からないがなかなかいい。下のライオンの像、それから鹿の像などもあった。
緑が多いからか、ツクツクボウシに交じってミンミンゼミの声も聞こえる。野鳥も多いようだ。下の写真の鳥を何羽も見かけた。うちの近所ではあまりいない鳥なのだが、撮って帰ってから調べるとヤマガラのようだ。
下の鳥は、腹からの写真なのでよく分からないがエナガだろうか。これも数羽、木立を飛び回っていた。
いちばん上まで登って行った所に、大きな石碑が立っていた。これは太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔だ。この塔の形は刀を地中に突き立てた形で、もう戦争はしないということの表現であるという。
公園のいちばん上からは姫路の街がよく見える。遠く姫路城、そしてその手前に新幹線が走っているのがなかなかいい眺めだった。
☆其の二に続きます!