西御坊駅を降りて
昨日の続き。
西御坊駅で降りて周囲を散策した。私は初めての場所に行く時、ざっとグーグルマップを見ておくくらいのことはするが、あまり細かく観光ポイントなどのチェックはしないようにしている。自分の目で見て相性がいい土地だったら、後で答え合わせをするようにネットなどで確認する方が好きだ。
とりあえず駅から少し歩くと広い道路(後で調べると国道42号線)に出たので歩いて行くと、広い川があり橋がかかっている。表示を見ると日高川とある。
川幅が広いのは河口であるからだろう。右手に海が見える。橋の手前で右に曲がり川に沿って歩く。海が近いために潮の香りがする。道を歩く人の姿は見えない。川沿いにザクロの木が立っていて、赤い実が川を背景にきれいだった。こういったなんでもない光景が印象に残っていたりする。
ザクロの実がなっていた少し先の木立の間から、ヒヨドリが顔を出していた。これもなんでもない光景だが。
川沿いに道を歩いて行くと、その先は細長い突堤で行き止まりになっている。突堤に少し出てみるが幅が狭いので、万一こんな誰も見ていないところで落ちたらえらいことになると思い引き返す。視界には御坊の海が広がっている。
御坊の町を歩く
元の道を引き返し、駅周辺の昔からの商店街と思われるあたりを歩いた。土曜日の10時頃だが、シャッターを閉めた店が多い。開店前なのかもしれないが、明らかに店じまいした様子の建物もある。人通りは少なく落ち着いた感じの町だという印象。
下の写真の建物はいかにも昭和という感じの店だが、店舗移転の張り紙がシャッターに貼ってあった。
「そば&カフェなかがわ」と表示が出ている建物があり、有形文化財の古い邸宅内にある店舗で営業しておられるようだ。営業時間前だったが建物内の見学は可能だったので入ってきた。パンフレットによると、ここは社会福祉法人による運営で、福祉関係の方の就労訓練の場でもあるとのこと。スタッフの方が一人おられ、丁寧に対応していただいた。
駅近くに戻ると、西御坊駅は紀州鉄道の終点なのだが、終点の車止めの向こうに線路が続いているのが見える。昔は路線がもう少し先まで続いていたようで、その廃線跡なのだった。こういったものがすぐに撤去されずに町の中に残っているのがいい。
ひとしきり町を歩いているうちに、列車の時刻が近づいてきたので駅に戻る。ここから御坊駅に引き返し、JRきのくに線でさらに西の方に向かうことにした。下の写真は列車内の表示。1両編成1時間に1本の運行で、日の売り上げはどれくらいになるのだろうと思った。
☆其の三に続きます!