ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

玉手山公園に行ってみた ~ 其の一

やはり猛暑

 朝から晴天で、今日も猛暑の予感がする。昨日は遠出をしたが、少し早めに帰って正解だった。もう1,2時間外にいたら熱中症になっていたかもしれない。昔から暑さには強い方なのだが、60歳を超えると自重しなければいけないのだろう。

 朝食前、6時頃から散歩に出かける。すでに気温はかなり上がり、青空が広がっている。下の写真はいつもの踏切とは違う場所から見た近鉄電車。土曜の早朝の橿原神宮前行きは、さすがに人が少ない。

早朝の近鉄電車

 貯水池の横に白茶の猫。よく見かける奴だ。たぶんこのあたりの家の飼い猫だろう。表情が穏やかで毛並みもいい。水に姿が映っている。

いつもの猫

 田んぼのあぜ道にカルガモが立っている。今朝のテレビで、どこかの駅の線路上をカルガモの親子が歩いていたため、乗客が非常停止ボタンを押し、10分ほどダイヤが遅れたがカモの親子は無事だったというニュースを、ちょっといい話といった感じでやっていた。日本人はカルガモには甘い気がする。

田んぼのカルガモ

玉手山公園

 今日はふだんあまり行かない所に足を運んでみようと思い、ふと浮かんだのが玉手山公園。ここは大阪府の柏原市にあるが、もともと玉手山遊園地といって、明治に開園された西日本最古の遊園地だった場所だ。それが新しいテーマパークなどに押されて客足が遠のき、1998年に閉園となり、その跡地が無料で入場できる公園となっているのである。

 柏原市は奈良県と隣接している市なのでそう遠くはない。国道25号線を王寺駅の南から大和川沿いに15分ほど走れば近鉄河内国分駅のあたりに出て、そこからはすぐそこだ。住宅地を抜けたところに東入口がある。駐車場がないが、駐輪スペースはある。こういうところが50㏄バイクのいいところだ。

入口にある案内図

 緑が多く、自然が豊かな場所だ。入ると、後藤又兵衛の碑や小林一茶の句碑など歴史的な石碑が多い。ここは大阪夏の陣の時、戦場となった場所で、後藤又兵衛の最期の地でもあるのだ。土曜日なのに、訪れている人は少ない。虫取り網を持った親子連れを二組くらい見かけたが静かなものだ。

後藤又兵衛の碑

遊園地のなごり

 野外劇場と書かれたステージがある。遊園地があった頃は、メインのショーがここで開催されていたのだろう。きれいに保たれているので、今も行事で使用することがあるのかもしれない。

野外劇場

 野外劇場の横に展示館があって、これがよかった。右の建物には「昆虫館・貝・化石館」との看板があり、昆虫や貝の化石の標本が展示してあるが、私の目を引いたのは、遊園地が現役であった頃の掲示物の展示だった。こういうものを残してあるのはいいことだ。

昔をしのぶ貴重な資料

レトロな遊園地が目に浮かぶ

 左の建物には、「おもちゃ館・歴史館」との看板があり、こちらには大阪夏の陣にかかわる展示、それから日本各地の民芸品が展示されていた。これもたいへん充実した内容だった。

こちらの展示もなかなかのもの

 下の写真は展示館を出て少し歩いたところにある建物。「アンティックな音楽堂」となっている。遊園地開園当初の明治41年の建物とのことで、貴重な歴史的建築物なのだった。

アンティックな音楽堂

☆其の二に続きます。