ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

冬の花

日曜日の朝の散歩

 日曜日の朝、7時過ぎから外を散歩する。今朝は街の中をぐるりと大きく回って歩いた。散歩コースの公園の遊歩道は、ふだんは道の途中から入って歩くのだが、今朝はいつも通らない場所も歩いた。

寒梅

 遊歩道の脇に梅の木があり、そのうち2本だけがきれいに開花していた。紅梅である。他の木はまだ枝の先が少し赤くなっているくらいでつぼみにもなっていない。八重寒梅という品種で早咲きのものがあるが、おそらくそれだろう。公園のその空間だけが、春が訪れたようにはなやかに染まっている。

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開花している梅の木

 この公園にあるレトロな大時計については前にも写真を上げたが、今日歩いた場所にも一つ大時計があることに気づいた。もう一つの時計は結構気に入っているのだが、こちらの時計は全体のデザインも文字盤も、いまいちしっくりとこない。これは個人の趣味の問題で、逆の感想を抱く人もいるかもしれない。(1月20日のブログにもう一つの時計を載せているので比べてみてください)

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レトロな時計だが・・・

椿

 今日はバイクや電車での外出はやめて、昼ごろ、いつもの散歩コースから足を延ばして歩いた。ふだんの自分のテリトリーを少し出るだけで見える風景も変わってくる。

 この近辺では結構有名な椿の専門店があり、早い椿がすでに開花していた。山茶花と椿の違いがよく分からなかった私だが、椿の花を見ると、やはり花の気品と言うか重厚さが椿の方が一枚上である気がする。椿も種類がたくさんあり、上と下の写真では品種が違うのだが、上の方が「これぞ椿」という感じがある。咲き終えて茶色く変色した花があるが、この後ポロリと落ちるのだろうか。

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椿の花①

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椿の花②

見知らぬ街の見知らぬ猫

 椿の花を見た後、少し裏通りを歩いていると猫が家の壁の陰からこちらを見ている。毛の色といい、ヒゲの生え方といい、いつもの散歩コースでよく見かける猫によく似ている。この猫に会うこともこれから先ないだろうなどと思いながら横を通り過ぎた。これも一期一会などと言うと、一期一会を安売りしすぎか。

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見知らぬ猫

 もう少し街を歩くと、古ぼけたアパートが建っていた。壁などの傷み方からすると昭和の建物か。住人がいない部屋が多いようだが、表に自転車など置いてあるところを見ると何部屋かは人が生活しているのだろう。こういった場所になぜか心ひかれる。

 特にこれといったできごとがない一日でも、心の琴線に触れるものはいくつもあるのだった。

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古ぼけたアパート