11月の始まり
今日から月が変わる。10月が11月になっただけで、晩秋のイメージが強くなるが、自然界は人間の暦にしたがっているわけではないので、前日から大きな変化があるわけではない。
いつものように朝の散歩をする。公園の散策路に赤い実を付けた木があり、葉もかなる赤く染まっている。名前は何かと思って見ると、木の横に札がたっていた。「ハナミズキ」と書いてある。よく聞く木の名前だがこれだったのかと思う。
畑の横を歩くと、夏場から咲いていたアサガオが、少し色はあせてきたがまだ咲いている。これほど息の長い花だとは知らなかった。ススキのそばにアサガオが咲いている情景など、おもしろい。調べてみるとアサガオの花期は長く10月くらいまでは普通に咲いているとか。夏の花というイメージは、私の勝手な思い込みだったのか。
キンモクセイの香り
昼間は気温が上がり、少し暑いくらいだった。奈良の最高気温は23℃くらいまで上がったようだ。とても晩秋の気候ではない。
このところ、キンモクセイの香りが強く鼻を刺激するようになった。夕方、暗い中散歩をしていても嗅覚で花の存在が分かるのはこの花がいちばんだろう。昔の和歌に梅や橘の香りを詠んだものは多いがキンモクセイを詠んだものがないが、それは当然で、江戸時代に中国から渡来した木らしい。また、あの強い香りは日本的な雅(みやび)の世界からは遠い気がする。
最後に、土曜日に信楽で撮った岡本太郎へのオマージュの作品展から一枚紹介。