ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

雨の火曜日

雨の一日の予感

 今日は仕事休みの日だが、朝から雨が降っている。天気予報もよくなかったが、雨の日と言っても、ある時間帯にサッと降ってあとは晴れているというパターンもあるのだが、ネットで雨雲の様子を見ると、西日本全体に薄い雨雲が切れ目なくかかっている感じで、今日は一日小雨が降り続くようだ。

 朝、外に出ないと調子が出ないので少し歩く。小雨だが、傘が要らないというわけではない。傘を持って、田畑の中の道を15分ほど歩いて帰宅。晴れの日に比べると、外を歩いたり犬の散歩に出かけたりする人も少ない。

 傘を差しながらなので写真も撮りにくいが、下の写真が今朝の一枚。雨の落ちる池をバックに、ナスの実とすぐ横で咲いている花の取り合わせがなんとなく気に入った。このナスの実はそろそろ採り頃に見えるので、数日後にはこの景観は見られなくなっているかもしれない。これも一期一会と言えば大げさか。

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今朝の一枚

秋桜

 雨は小雨のまま、間断なく降っている。昼ごろに少し外を歩いてみた。火曜日は世間は平日なので、土日の町とは少し趣が違う。小学校の裏を通ると、音楽の授業なのか、トルコ行進曲(ベートーベンの方)が聞こえる。伴奏に合わせて子どもはたてぶえでも吹いているのだろうか。その音は聞こえない。さすがにコロナで声を合わせて歌うことはできないのだろうなどと思いながら通りすぎる。

 線路の横にコスモスが咲いていた。まだ少し早い感じもするが、もうそんな季節かという印象。ちなみに、コスモスにはもともと秋桜(あきざくら)という和名があったが、「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのは、山口百恵のヒット曲「秋桜」からである。今ではもう定着しているが、花の読み方まで変えてしまうのは、山口百恵がすごいのか作詞作曲のさだまさしがすごいのか。

 「秋桜」は1977年のヒット曲だが、嫁ぐ娘が母を思うというこの歌には、昭和の香りが漂う。山口百恵は、自我を抑制して、与えられた歌に求められる役割の中に自分を溶け込ませた歌手というイメージがある。そういった意味でも、昭和の歌い手であったのだなという気がする。 

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線路わきの秋桜の花