ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

天理ダムから龍王山へ ~ 其の一

爽やかな朝

 日曜日、早朝から青空が広がっている。外に出ると空気も秋の肌触りで心地よい。町を歩くと、いつもより犬の散歩をしている人が多いように思う。堀端の道を歩くが、季節が推移すると同じ時間に散歩しても太陽の光の当たり方が違うのか、景色の見え方が変わってくる。今朝は水面がきれいに水鏡となっていた。

f:id:naraneko:20210905075610j:plain

水面に青空と木々が映る

 堀端の猫たちは普段通り、この二匹がいつも行動をともにしている。平和な日常がいつまで続くのか、先のことは分からない。これは人間の世界も同じ・

f:id:naraneko:20210905075902j:plain

水面に何か発見?

天理ダムから龍王山

 天気もいいので、近いところで自然の空気を吸おうということで、今日は龍王山の頂上まで登ることにした。龍王山と言う名が付いた山は全国にいくつもあるようだが、奈良県の龍王山は、天理市にある、標高585メートルの山である。山の辺の道の長岳寺の所から登っていくルートもあるが、そんな元気はないので、天理ダム経由で近くまでバイクで行き、最後だけ自分の足で登るという楽々ルートをとることにした。

桃尾の滝

 天理ダムに行くには、上り坂の道をしばらく走っていくのだが、その途中に、左に曲がると桃尾の滝があるという道標があった。ついでなので寄り道してみようということで、左折する。車がなんとか通れるくらいの山道で、九月だというのにミンミンゼミの声が響いている。

 山道を少し登ると結構広い駐車場があり、そこにバイクを置き、すぐ上に桃尾の滝があった。着いてまず驚いたのは、休憩所のような建物があり、そこに火が赤々と燃えていることだった。秋になったとはいえ、さすがに火が要る気候ではない。

f:id:naraneko:20210905164136j:plain

火が赤々と燃えている休憩所

 滝の方に目をやって、その理由が分かった。白装束の人たちが、上半身裸で滝に打たれているのである。時折、「おおっ」とか「えいっ」とかいった掛け声も聞こえる。休憩所の火は、滝に打たれた後で暖をとるためのものであったのだ。その場所には十数人くらいの人たちが集まっていて、ほとんどが年配の方だった。

 後で調べると、この滝は中世修験道の信仰の場であり、現在でも滝行が行われているという。なかなかのパワースポットのようだ。私もその滝行を眺めることで、少しはパワーをお裾分けしてもらった気分になったが、どうだろうか。

f:id:naraneko:20210905164824j:plain

滝に打たれて修行

ダム横の休憩所の猫

 さて、天理ダムを横目にバイクを走らせたのだが、道の横にある休憩所に猫の姿が見える。バイクを停めて数えてみると、7,8匹はいただろうか。トラ猫あり黒猫ありと色も様々である。結構栄養が行き届いているようでやせ細ってはいない。人の姿を見ても逃げないし、横に食べ物や水を入れる皿があったので、誰かが餌をやっているのは確かなようだが、ファミリー公園のような頭数管理はされているのだろうか。そのあたりは分からなかった。

 というわけで、寄り道ばかりしていて、なかなか龍王山には着かないのであった。この続きはまた明日。

f:id:naraneko:20210905171326j:plain

天理ダム横の猫たち

 

TouTube「ナラネコちゃんねる」

アップしました

www.youtube.com