ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

龍王ヶ渕へ

今日から9月

 新しい月に入った。8月から9月というのは気分的には変化が大きい。朝の散歩のときの空気も心なしか暑気が抜けたように感じる。実際、天気予報でも、今週後半から雨もあり最高気温も30℃を下回る日が続くようだ。

色づく稲穂

 さて、ここからは昨日の続き。

 眺めが良いという龍王ヶ渕を目指して50㏄バイクで家を出た。奈良県東部の高原地帯に出るには、車なら名阪国道に乗るところだが自動車専用道なので、横を通る裏道を上る。名阪国道はぐるりと大きく曲がっているが、この道は最短距離を通っているので、短時間で福住インター付近まで出ることができる。ほとんど通行する車はない。ここから都祁を抜け、室生の方に向かうことになる。初めて行く場所なので、途中で何回かバイクを道端に停めて、スマホのマップで位置を確かめる、途中の水田は、どこも黄色く色づいていた。山間部で少し早いのだろうか。

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色づく稲穂

龍王ヶ渕到着

 私は方向音痴で地図を読むのも苦手なので、初めての場所は結構苦労するが、比較的スムーズに目的地付近に到着できた。横に曲がる道のところに「龍王ヶ渕」の標識が出ている。

 こんな山の辺鄙な場所で、しかも平日なので誰も来ていないと思ったら、池の横の駐車場に車があり、人が来ていたので驚いた。私より少し年上の感じのご夫婦で写真を撮っておられた。私が駐車場にバイクを置くと、すぐ後にまた一人、本格的な撮影用のカメラを持った男性が来た。撮影スポットとしては隠れた名所なのだろう。 

 山の中の普通の池なのだが、湖面に周囲の木々が映り込む「水鏡」の景色が美しいという評判らしい。私が撮った中でいちばんできのよいのが下の写真。この程度ではせっかくの絶景に申し訳ない。

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龍王ヶ渕

 池の周りを歩くと小さな社があった。鳥居と社の間に二本の大きなヒノキの木があり、入口が二本の木に挟まれるようになっている。これは先に木があり、後で社を建てたのだろうと勝手に推測する。

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ヒノキに挟まれた社の入口

池に棲む生き物たち

 最後に、生き物たちの写真を3枚。

 いちばん上は、池に泳いでいた鯉。池に地上の木々の葉が映って、鯉の姿と一体になって偶然だが芸術写真のように撮れたように思ったのだが、見るとたいした出来ではない。次の写真はチョウトンボ。黒い羽がきれいだったので撮ったがピントが合っていなかったのが残念。いちばん下が、石の上にいたトノサマガエル。結構近づいても逃げなかったのでクリアに撮れた。殿様の名前がついているだけのことはあって堂々としている。自然を満喫した8月最後の日だった。 

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池に泳ぐ鯉

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黒い羽のチョウトンボ

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石の上に座っていたカエル