ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

加太に行って海を見てきた

海を見たい

 奈良県に住んでいると、バイクで、しかも50㏄で海を見に行くのは結構ハードルが高い。だが連休の間に一回は海を見たいと思っていた。というわけで、連休二日目の今日、和歌山県の加太海岸に行くことにした。先週粉河寺と根来寺に行った道をそのまま一時間ほど走れば加太海岸である。加太は三重県にも同じ地名があるが三重は「かぶと」、和歌山は「かだ」と読む。

 先週と同様、道の駅紀の川万葉の里で休憩。ベンチで水分補給しているとツバメの巣に子ツバメがいるが、見かけはもう成鳥と同じで、後は飛ぶ練習をするだけという感じである。まさに巣立ちとはこのことだなと思う。

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巣立つ寸前の子ツバメ

加太海岸に

 道の駅で休憩後、先週来た粉河寺の前を通って加太に向かう。気温は奈良県より和歌山県の方が2度ほど低く、走っていて猛暑と言う感じはしない。11時前に加太海岸に着いた。

 海岸沿いの道に出ると、磯の匂いが嗅覚を刺激する。琵琶湖も大きな湖だが、やはり海は違う。YouTubeなどの動画でも、この嗅覚で感じる部分や海辺の風の肌触りといったところは表現できない。

 海水浴場がありたいへんな人出。当然そこは通過して少し走ると港があり、小型の船があちらこちらに停泊している。沖に見える友ヶ島行きフェリーの発着所もありここも人が並んでいる。

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加太の港

淡島神社

 さらに進むと見えてくるのが淡島神社。なかなか興味深い神社なので、入ってみることにする。ここはなんといっても、人形供養の神社として有名で、社殿の中からその周囲まで、供養のために納められた人形でいっぱいになっている。初めて参拝して、人形供養のことを知らずに入った人はかなり驚くだろう。

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人形供養のために納められた人形たち(これはその一部)

猫の銀次郎

 神社を出ると土産物屋兼食堂のような店があり、表に置いてある木のテーブルの上に大きな猫がいて、六十代くらいの男性が頭をなでている。てっきり店の猫だと思いカメラを構えると、その人がどうぞどうぞと言って撮りやすい位置に下がってくれた。聞くと店の猫ではなく、その人の飼い猫らしい。ブログに上げてもいいか聞き、名前も尋ねると外国産の猫で銀次郎だという。こういう予期せぬ出会いもいい。

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銀次郎

裏通りを散策

 その後、少し裏通りを散策した。こういう海辺の町の裏通りは、昭和の雰囲気が残っていて好きだ。人の往来もあまりなく、軒が傾きかかっていたりする狭い路地を歩くと何かほっとする。

 ここでも猫を一匹発見。カメラを向けても逃げずにじっとこちらを向いている。風景に溶け込んでいる感じで結構この写真は気に入っている。 

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路地裏にたたずむ猫

磯に出る

 淡島神社を越えたあたりから、船が停泊してる港は終わり、海岸はずっと磯が続いている。磯辺で子供を遊ばせている家族連れなども多い。降りてみると、潮の香りがさらに強く鼻を衝く。岩の間の潮だまりは小さなカニもいて子供たちが歓声を上げたりしている。

 少しの時間、磯で時間を過ごし、帰路に就いた。

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磯から眺めた海の風景