ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

笠置山に行ってきた

朝の雨

 今日は仕事が休みの日だが、朝から小雨が降っている。とりあえず散歩はやめて朝食を食べる。新聞を読んでいると雨がやんできたので、ひと歩きすることにする。傘を差すのと靴に水が沁みとおってくるのが嫌なので、雨は好きではないが、雨上がりの道を歩くのは悪くない。

街の姿

 いつもは早朝の六時頃に歩いているのが七時半頃になったので、街の雰囲気は一変している。まず登校中の小学生の姿が目立つ。私が子どもの頃、ランドセルの色は男子が黒、女子が赤と決まっていた。今もその二色が主流のようだが、青、ピンク、パープルといった色も交じりカラフルになってきている。茶色を背負っている女の子がいて、なかなかしゃれているなと思って見ていたのだが、この色も今は普通のようだ。

 また、早朝だとたいてい複数の猫に出会うのだが、今日は一匹も姿を現さなかった。猫は薄明薄暮性だということは前にも書いたが、ちょうどこの時間帯は早朝の活動が終わりひと休みといった時なのかもしれない。

笠置山に

 だんだんと晴れてきたので、ちょっと外出。特に行き先を決めずに北の方に向かったが、何となく笠置山に向かうことにする。笠置は京都府だが、奈良市の山間部の柳生のすぐそばにある。山の下にバイクを置いて歩いて登ろうかとも思ったが、以前登って汗だくになったことや体力を考えてやめておいた。

 というわけで、バイクで山頂近くまで上り、そこからは歩いて笠置寺に向かう。山門の手前の休憩所のあじさいが美しく咲いていた。

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山門手前の休憩所 あじさいが美しい

 山門をくぐり、300円を払い入山する。笠置にはよく来るが、今までは紅葉の季節でしかも土日だったので、今日は趣きがまったく違う。もみじは青々と茂り、人の姿はほとんど見えない。今日来たのは正解だった。

 笠置山の山頂付近には巨岩が多く、その間を縫うようにして細い道がついている。これは昔の山伏の修行場で、そこを歩いて行くわけだが、起伏が多く足元も悪いので、一周800メートルのコースを歩くのに30分ほどかかる。途中で立ち止まって景色を眺めたり写真を撮ったりしていたので1時間近くかけたかもしれない。出会った人は70代半ばくらいのご夫婦ひと組だけ。途中のベンチに腰かけのんびりしておられた。

 帰りは柳生方面を回って帰宅した。バイクで走っていると、山の中は風が涼しく心地よかった。

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「胎内くぐり」 修行の始まりとして、石の間をくぐり生まれ変わる

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山頂からの絶景 画面中央下に見えるのが心霊スポットとして有名な某ホテル

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巨岩の間からのぞく青空