ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

琵琶湖の東へツーリング ~ 其の一

湖東へ

 土曜日で、ちょっとバイクで遠出してみようという気になった。一月ほど前に湖西方面に行ったので、湖東を目指す。天気予報がちょっと午後雨の可能性があったので、琵琶湖の入口の草津市にある琵琶湖博物館のあたりを目的地にして出発した。

 途中まで瀬田川を右側に見て走り、前回と同じ瀬田川洗堰で橋を渡り、アクア琵琶のところで休憩。私はこのあたりの景色が好きで、今回は曇り空だったが、また晴天の下とは違った趣がある。

f:id:naraneko:20210626175416j:plain

曇り空の瀬田川旧洗堰跡

   アクア琵琶を出、今度は瀬田川を左に見ながら北上。この道は「夕照の道」と名がつけられていて、なかなか眺めがいい。横を流れる瀬田川の川幅が次第に広くなり琵琶湖となり、近江大橋のあたりでこの道は「さざなみ街道」と名前が変わる。これもなかなかしゃれた命名だ。琵琶湖を左に見ながら、道は近江大橋の下を通っていくが、ここで見えてくるのが矢橋帰帆島である。

矢橋帰帆島公園

 矢橋帰帆島は「やばせきはんとう」と読み、琵琶湖に作られた人工の島である。グーグルマップなどで見れば地形は一目瞭然だが、さざなみ街道はこの島の西側、つまり琵琶湖畔側を通っている。島の北側と南側には橋がかかっており、道路が橋の部分にさしかかると急に視界が開け、琵琶湖が眼下に広がっているように見える。島の中には公園や色々な施設もあるようなので、まずここで少し散策することにした。

 さざ波街道の左側、つまり琵琶湖に面したゾーンにバイクを置いた。人出はそこそこで、釣りをする人、バーベキューをする人、ただぼーっと海を見ている人など、様々である。写真を撮ったが、さすがに晴天ほどきれいな写真にはならない。

f:id:naraneko:20210626182658j:plain

矢橋帰帆島から見た琵琶湖

さびれた雰囲気だが・・・

 少し歩いて島の奥に入ってみる。人はあまりいない。なんとなくさびれた雰囲気が漂う。あたりの建物や、全体の雰囲気がどこかで見たような感じがするのだが、散策しながらスマホで調べてみて、理由が分かった。

 矢橋帰帆島というのは、もともと下水道浄化センターとして運用を開始されていた場所で、現在はスポーツ施設やキャンプ場、子供の広場などあるが、湖南中部浄化センターという大きな施設が建っているのである。私が感じた既視感は、私が奈良でよく行くファミリー公園の横にある浄化センターと似たものを感じたのだろう。

f:id:naraneko:20210626191643j:plain

少し朽ちかけた案内板

 後で分かったのだが、島の反対側には、キャンプ場やグラウンド、子供の広場といった施設があり、そちらは家族連れなどで賑わっていた。

 いずれにしても、矢橋帰帆島にはそんなに時間をつぶさず、少し散策して出発するつもりだったのだが、あるものを見て、意外とここに長居することになる。

 

続きは明日以降に!