ナラネコ日記

私ナラネコが訪ねた場所のことや日々の雑感、好きな本のこと、そして猫のことを書き綴っていきます。

車軸を流すような雨

昨夜の雨

 昨日の夜、私の住んでいるあたりは大雨に見舞われた。

 降り始めたのは八時前だったと思う。ぽつぽつ来始めたかと思うと、ザーっという音に変わり、一時間近くは続いただろうか。日本語は雨を表す表現が多いが、「車軸を流すような」という表現がぴったりくるような雨だった。庭が一気に水浸しになり、めだかを飼っている鉢がもう少しであふれるところまで来ていた。

 Yahooの天気予報に雨雲レーダーというものがあって、時系列で降雨の推移が分かるが、奈良県の私が住んでいるあたりを中心として、急に雨雲が発生して、それがみるみる赤くなっていっている(雨雲レーダーでは雨量が増えると赤くなる)。雨雲は場所を変えることなく、そのまま居座り、やがて消えていく、そんな感じであった。

車軸を流すような雨

 ところで、「車軸を流すような」という表現は、最大級の大雨を表す表現として定着しているが、もともとの意味を知っている人はどれくらいいるだろうか。実は私はひどい勘違いをしていた。昔の車、つまり馬車とか大八車とか、そういったものがひとたまりもなく流されていくような洪水を引き起こす雨というイメージでずっととらえていたのだが、そうではないらしい。

 「車軸」とは車の車輪と車輪をつなぐ太い心棒のこと。つまり車軸のような雨脚の太い雨が降ること、太い線状に降り注いで見えることを、車軸を流すような雨と形容するそうだ。何かのときにネットで調べてまちがいに気づいたのだが、これは常識?

ガマの実

 というわけで、昨夜は大雨が降ったわけだが、今日は一日、何事もなく過ぎた。夕方の散歩のとき、田んぼの横の道を歩いていると、たくさんのガマの穂が風に揺れているのが見られた。ガマは群生するのが特徴で、ちょうど今が見ごろなのだろう。こういうものにも季節の変化が感じられる。

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ガマの穂が風に揺れる夕方

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散歩時に見かけた黒猫 目の上に八の字眉があるように見えませんか?