ふと思いついて信楽に
今日は仕事が休みの日。雨が降っていなかったので特に行き先も決めずにバイクに乗り外出した。途中で何となく信楽と言う地名が頭に浮かび、向かうことにした。50ccバイクでの単独ツーリングもなかなかいいものだ。
信楽といえば信楽焼で、バイクを走らせて街が近づくと陶芸の専門店が何軒か現れてくる。どの店も狸の置物を店頭にずらりと並べ、看板代わりの大狸の背丈は4、5メートルはありそうである。
信楽駅から
この土地を訪れたのは初めてではないが、街をゆっくりと散策したことはあまりなかった。駅前の無料駐輪場にバイクを止めて駅前をぶらつく。駅舎には信楽高原鐡道の歴史を示す写真パネルが貼られ、売店には信楽焼が並んでいる。信楽高原鐡道と言えば、30年前に起きた大きな事故を思い出す。世界陶芸祭という大きなイベントの開催に合わせて臨時列車が出るという状況の中であったが、列車同士が正面衝突して40名以上の死者が出るという信じられない惨事である。当時新聞で事故の記事を読み、前方から列車が迫ってくる絶望的な光景を目にしている乗客の恐怖を想像し、胸が痛む思いだった。今目にする信楽の駅前には、コミカルな感じに作られた大きな狸の像が立っており、悲惨な事故のおもかげはない。
街を歩いてみる
駅前の通りを直進して、街を歩いてみた。街中にはやはり陶芸専門店が多い。狸の置物だけではなく、様々な種類の信楽焼があり見ていると面白い。店の外に無造作に置かれているが、盗っていく者もいないのだろう。
信楽編は明日に続きます。